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コンコンコン
『Aです』
「入りなさい」
ドアの奥からの父の声を聞いて部屋に入る
『失礼します。御父様、御用とは』
「今日のパーティーだが、お前の18の誕生日を兼ねて桜儀式を行う」
桜儀式とは、代々伝わる桜の紋章が入った特別な奉仕道具の授与式のことだ
大抵、18の誕生日に行われる
『はい』
「大事な式典だ。お前に警護をつけるが気にするな」
『わかりました』
「それと、大勢の来客がある。失礼なことはするなよ」
『心得ております』
「それだけだ。戻っていいぞ」
『失礼します』
父は私のことを愛してはいない
どう思っているかはしらないけどそれだけはわかる
母が亡くなってからは、言葉を交わすことも少なくなった
私がいなくなれば桜巫女を継ぐ者がいなくなるというだけで、それ以上の存在価値はない
私は今日、正式な桜巫女になる…
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作者名:夜桜聖麗奈 x他1人 | 作成日時:2017年2月4日 20時