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『…』

何故か恐怖心はなかった

死の恐怖も、頭を撃ち抜かれる恐怖も感じない

「もう一度聞く。これが最後のチャンスだ。桜咲家の財宝どこにある」

『…答える義理はありません』

「…大丈夫そうだな」

そう呟いて銃を下ろした

『…』

「命を奪わないのが俺らのルールだ。無抵抗の女ならなおさらだ」

『私を始末すれば永遠に財宝への道は閉ざしてしまうからではなくて?』

「財宝は絶対にいただく。それまでは俺たちと行動してもらう。拒否権はない」

『…』

「赤葦、飯」

「はい」

「まずは飯を食え。お前もだ」

「大丈夫!変なものは入れないから!」

別に…入れたってどうもしないけど…

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作者名:夜桜聖麗奈 x他1人 | 作成日時:2017年2月4日 20時

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