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「…」

目を開けると、見覚えのない天井が視界に入った

顔を動かし、辺りを見回すと明らかに自室ではないことを確信した

今横になっているベッド、部屋の隅に置かれたタンス、その隣のテーブルしかない殺風景な部屋

置いてあるものは自室と大差無いが広さが違う

だが、不思議と圧迫感はなかった

体を起こすと、頭が少し痛んだ

窓から射し込む光で、夜が明けきったことがわかる

ふと、昨夜(私が長時間寝ていなければ)の出来事が頭を過る

《怪盗です。あなたを頂きに参りました》

怪盗…

何か盗られた…?

桜石のペンダントは無事…

着物の一番上(白い桜の描かれたもの)だけがない…

着物を盗ってメリットがあるか…?

焦点のずれたことを考えているとドアが開いた

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作者名:夜桜聖麗奈 x他1人 | 作成日時:2017年2月4日 20時

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