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12話 友達なんて思ったことない ページ13

「それって…」

「要の優しさを利用したんだよ。Aは」

さとみ先輩がそう言う。

るぅとくんは驚いたように私を見ている。

「嘘、だよね…?Aちゃん…」

「うるさいわね!!」

私は目の前で口々に言うみんなにイラついて思わず叫んでしまう。

「嘘…?嘘じゃないよ。私、莉犬くんのことを要ちゃんが好きにならなかったら何でも良かったの」

「ど、どうして…」

「邪魔なんだもん。邪魔なんだよ。要ちゃん」

「Aちゃん…私のこと、嫌いだったの?」

要ちゃんが信じられないと言った様に言う。

「そうだよ。今更気づいたの?」

「友達……」

要ちゃんがそう呟く。

「友達なんて、一度も思ったことない」

そう言って、要ちゃんから顔を背ける。

「ひ、ひでー…」

さとみ先輩がそう呟く。

「こういう奴だったんだよ。要も、言い返してやれよ」

ころん先輩がそう言う。

でも、要ちゃんはいつまでたっても何も言ってこない。

不思議に思って要ちゃんを見ると、要ちゃんの目から大粒の涙が出てきて、地面に落ちる。

「え……」

みんな驚いた顔をする。

「要っ……!?」

「ぁ…ごめん…」

「っ…A!終わったことはもういい!」

さとみ先輩が私のほうを見てそう言う。

「でも、もう要を泣かすな!!」

「……やっぱり、ずるいよ要ちゃん」

私はそう呟いて俯いてから、顔を上げる。

「なによ。利用して何が悪いのよ!みんなだって私を利用して、いらなくなったらポイってするでしょ?私だって利用して何が悪いの?」

「……つまり、やり方を変える気はないってこと?」

ころん先輩がそう言う。

「なんで私がやり方を変えないとダメなの?」

「ふーん。そっか。僕はさとみくんほどお人よしじゃないからね。このこと、莉犬に言ってもいいの?」

え………

私は思わず目を見開いてしまう。

「早速言いに行っちゃおうかなー」

「ちょっ……ころちゃん」

「言ったらいいじゃない…」

「え…?」

「言えばいいでしょ!!莉犬くんに!」

「あっそ。じゃ、ほんとに言うわ」

ころん先輩はそう言うと身をひるがえして歩いて行ってしまう。

さとみ先輩は一瞬私を見ると、何も言わずにころん先輩の後をついて言った。

でも、るぅとくんと要ちゃんだけはその場に残っていた。

「どうしたのよ。行けばいいでしょ?行って、私のこと莉犬くんにばらさなきゃいけないんでしょ?」

そう言うと二人は一瞬泣きそうな顔になって走って行った。

13話 莉犬くんと仲良くなるため→←11話 だから



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神崎 奏(プロフ) - のまーんさん» 夢主はくるみちゃんで莉犬くんは風早です!!るぅとくんは特に立場は決まっていません! (6月27日 23時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
のまーん - ほんとだ!君に届けににてる!夢主ちゃんは、くるみちゃんかな?莉犬くんが風早?まさかのるうとくんが龍!? (6月27日 22時) (レス) id: 52c2a508b7 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 奏(プロフ) - はなさん» それとすとぷりあわせて書いてます(;・ω・) (5月19日 13時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
はな - 漫画の君に届けというやつに似てる (5月19日 13時) (レス) id: 7620069ad7 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 奏(プロフ) - 花奈(ばなな)さん» えええええ!(´;ω;`)そんな!すごくうれしいです!うれしすぎてやばいです(´;ω;`)ありがとうございます!がんばります! (4月29日 23時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎 奏 | 作成日時:2019年3月26日 23時

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