拾捌 ページ20
「"
「え!?ここらを仕切ってるのは東卍じゃ!?」
タケミっちがそう声をあげる。
「東卍は渋谷ネ。新宿は別。それにまだ
三ツ谷がそこまで言った時だった、誰かがタケミっちの背中を蹴り、タケミっちが前に倒れたのは。
「痛って。何すんだ…」
「あ?文句あっか?」
タケミっちの顔を覗き込んだ人の特攻服には参番隊副隊長と刺繍されている。
「…パー」
タケミっちの背中をけったのは、参番隊隊長のパーちんだった。
「オマエ、花垣だろ?」
「喧嘩賭博の件でウチの隊のキヨマサが世話になったのう!!」
「どー落とし前つけんだコラ」
そういえば、キヨマサって人参番隊だってドラケンが言ってたような……
「落とし前?」
「やめろや。総長の客に手ェだすなや"パー"」
二人を止めたのは三ツ谷だった。
「キヨマサの件は、アイツが勝手に東卍の名前使って喧嘩賭博なんてやってたのがナシって話だろ?」
「あ!?オレぁバカだからわかんねーんだよンなコト」
「パーちんの脳みそはミジンコだぞコラ」
いやいや、フォローになってないよ。
「わかんねーならでしゃばんなボケ」
三ツ谷もそう怒鳴り、私は思わずため息をつく。
この人たち、夜に元気過ぎない?深夜テンション?私ちょっと眠たいんだけど。
「オイ"パー"!!」
そういったのはドラケンだった。
「黙ってろ」
「……」
「ごめんドラケン!」
副隊長くんが頭を下げ、二人はタケミっちから離れていった。
「許してやってくれよ、タケミっち」
私は、パーの背中を見てから、三ツ谷に視線をうつす。
「なんか、パーちんイライラしてる…?」
「"
え、今回の抗争パーちん絡みなの?
「パーの親友は
ひどい……
「で、藁にもすがる思いでパーに相談してきたんだ。そんなんガキの喧嘩じゃねえだろ?」
私は階段に座る万次郎を見上げる。
「どうする?パー。ヤ る?」
皆より前に出て、万次郎の目の前に立つパーちんは、万次郎に頭を下げたまま口を開いた。
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作者名:まゆげない | 作成日時:2022年4月26日 1時