12.連携 ページ13
・
カバティの守備においてやる事は大きく2つ。
�々況發鬚�わす事。
��敵を自陣へ帰さないよう捕らえ、倒す事。
そして敵を捕らえるために守備同士
手を繋ぐ『チェーン』という技術がある。
「カバディ…」
「宵越くん！ライン！」
「あ…」
今日は宵越くんのコートアウトを注意するという役割を貰っている。
「コートアウトは1失点になんだぞ！！コートの外は崖だ。崖をイメージしろ！」
「イ…イメージはしてる！！」
「とにかく、コートアウトは腕立て30！！」
「ぐ…」
その通りに、宵越くんはコートから出て腕立て伏せを開始する。
「い〜…ち…」
・
「30回…戻るぞ」
宵越くんはコートに戻る。
「おかえり。楽勝過ぎて大変だったよ〜」
井浦は煽りながら後ろ歩きで自陣に帰る。
「オイ井浦にやられっぱなしだぞ！！悔しくねーのか！！」
「殆どヨイゴシがやられてんべよ…」
うーん…これはちょっと王城に見せれる有様じゃないな。
何してたんだって思われるのも癪だし。
「うるさい！！コツはないのかコツは！！」
でも私、守備はよくわからないし…
「コツか…」
「そうだな…イメージは…『追い込み漁』かな」
水澄くんがそう答える。
「んむ、それだ」
「お…追い込み漁？」
「例えば、俺を狙いに来たら後ろから“ガッ”だ」
「ま…待て“ガッ”って何だ！？」
「とりあえず掴めれば倒せる」
伊達くんはそう言って親指を立てた。
雑過ぎない！？
「お前とは違げんだよ！！」
「んじゃもう一本攻めんぞー」
試合再開。
「カバディ…カバディ…」
陣地へ入り、井浦は水澄くんを狙いに行った。
後ろから捕まえようと思ったのか、宵越くんも畦道くんが井浦を捕まえに行き、2人はぶつかってしまった。
「ああ…！？」
「カバディ…」
ぶつかり倒れた2人は井浦にタッチされ自陣へと帰られる。
何してるの、あの2人…
「…はい2点…」
「オイ！！俺が倒しに行ってたろうが！！邪魔すんな！！」
「じゃ…邪魔って！！後ろなんて見えねえべよ！！後ろのヨイゴシが避けるモンじゃねえのけ！？」
「テメーを避けてたらその間に逃げられんだろ！」
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2021年7月23日 13時
