２２話 ２人きりの部室 ページ23
＊＊＊
「風丸くん。おはよう」
教室に入ると、風丸くんだけがいた。
「雪村。おはよう」
「うん……」
そこから、少し沈黙が続く。
「この前のことだけど」
沈黙を破ったのは風丸くんだった。
「別に、雪村のことが好きとかじゃ、ないからな」
「え……う、ん」
「雪村は、豪炎寺のことが好きなんだろ？」
ドッ。
「-------------っ……う、ん」
何だろう。この気持ち。
「……あのっ…」
ガラッ。
扉が開いて、クラスの人が入ってくる。
「おはよう！」
「うん。おはよう…」
風丸くんの方をチラッと見ると、風丸くんはもうこっちを向いてなかった。
「…………」
少しだけ、胸の奥が、痛い。
・・・・・・
放課後。
私はジャージに着替えて部室に行く。
部室の扉を開けると、中にいたのは、修也くんだった。
「修也くん……」
「…………A。…この前は、すまなかった。急にあんなことを言って」
修也くんが気まずそうに目をそらす。
「ううん。全然、全然、気にしてないよ！」
まさか謝られるとは思ってなかった。
「そうか。なら、よかった」
そういって、修也くんがやんわりと微笑む。
ドキッ。
いつも通りの修也くんだ。
少し不気味にも思ってしまう。
「私、先にグラウンド行くね」
早足に部室を出ようとすると、修也くんが、私の腕を掴んで、壁に押し付ける。
ドンッと言う音が、部室の中に響いた。
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神崎 奏(プロフ) - yuriさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！！ (2018年12月3日 15時) (
レス) id: 3c3fe50db5 (このIDを非表示/違反報告)
yuri - 面白かったです！応援してます！！ (2018年12月3日 0時) (レス) id: cbe69faa9b (このIDを非表示/違反報告)
神崎 奏(プロフ) - アレスさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！少しでも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2018年11月2日 21時) (レス) id: 3c3fe50db5 (このIDを非表示/違反報告)
アレス - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年10月30日 23時) (レス) id: 73833a43c9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 奏(プロフ) - いさきさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえるとすごく嬉しいです！これからも頑張ります！ (2018年10月24日 23時) (レス) id: 906f3d7dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2018年7月23日 0時
