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すぐ海に着いてしまった。ばか、海に行くのが目的でしょう。
「さーAちゃん〜着きましたよ〜」
しぶしぶあたたかいへちの背中から離れる。
『へち、ありがとう』
「いーえ」
見渡す限り海と砂浜だけ。人はわたしとへちだけ。
『きれい…』
弱い日差しを受ける海はとってもきれいだ。
「覚えてる？」
『何？』
「幼稚園のとき、二人で遊んでたじゃん」
『…あぁ』
あの頃のへちと1番仲が良いのはわたしだった。
いつの間にか離れてしまったけど。
「二人で遊んでたら、道に迷っちゃって、Aは泣いちゃうし、それでもどうしようもなくて歩いてたら海に出たんだよ、覚えてる？」
『うん、覚えてる…』
だってへちが手を繋いでくれていたから。
だってへちがわたしの涙を拭ってくれたから。
「Aがわんわん泣くから俺も泣きたいのに〜！！って思ってたんだよ笑」
『でも、へちは泣かなかったね』
「当たり前だろ、小さいながらもAのことを守らなきゃって思ってたんだろうな〜」
すごくね？
と言って振り向くへち。少し明るい茶色の髪がさらさらと揺れる。
あぁ、好きだなぁって、思っちゃいけないのに…
「Aどうした？」
『…ん？』
「泣いてるけど」
『あ、ちょっと、目にゴミが入ったみたい…笑』
「…」
わたしを見る緩く開かれたへちの目を見ると、ぽろっと思いがこぼれてしまいそうで、口をぎゅっとつぐむ。
それを見てへちは
「…辛いことあるなら言えよ？」
って。
へちのせいで、つらいの。って言ったらどうなる？
ううん、ぜったいにだめ。
きっとへちは困った顔を見せる。
そして優しく抱きしめてくれると思う。
へちは優しいから。でもその優しさに甘えてはいけない。
わたしはへちの友達。
今年わたしは大学進学を期に上京する。
へちとも離れられる。
今日のできごとは、きっと神さまがくれたプレゼントだ。
『へち、、ありがとうね』
「なんだよ急に」
『ふふ笑ううん、言っておきたくて』
「…」
『な、なに』
「いや、やっぱりAは笑ってるほうがいいなって」
『…う、うんじゃあずっと笑ってるね…？』
「あはは笑でも、辛くなったら連絡しろよ？」
「Aちゃんは泣き虫なんだから」
言いたい言葉を飲み込み、ただ笑う。
惑星は恒星と一定の距離を保ち続ける。
近づくことも離れることもできないのだ。
ちょうど太陽と地球のような？
ちょうどへちとわたしのように。
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プルコギ娘(プロフ) - まいさん» 初めまして☺️コメントありがとうございます！少しずつですがまた更新していきますのでお時間のある際に遊びにきてくださいね♡ (2023年1月21日 1時) (
レス) id: d2d6b34ed8 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 初めまして！頑固なイチゴジャムのジェヒョンと主人公の関係がめちゃくちゃすきです！この続きというかシリーズもっと読みたくなっちゃいました^ ^ (2022年1月11日 0時) (レス) id: dc895b60d0 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ - 楽しみにしてます！ (2021年12月28日 23時) (レス) id: 612f29e707 (このIDを非表示/違反報告)
プルコギ娘(プロフ) - バンビさん» コメントありがとうございます♡とっても嬉しいです…！これからもちまちまと更新していきますのでよろしくお願い致します( ´ᵕ`* ) (2021年12月28日 7時) (レス) id: 9943d10b9d (このIDを非表示/違反報告)
バンビ - 私はこの作品が大好きです！面白いし本当に大好きです！読むたびいつもキュンキュンさせてもらってます！これからも応援しています！更新するのをまってます!頑張ってください！応援してます！ (2021年12月27日 14時) (レス) id: 612f29e707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルコギ娘 | 作成日時：2021年12月17日 1時
