1話 ページ3
『…どうしよう』
流石のカナデでも頭を抱える状況らしく九喇嘛を気にする事なく蹲る。それを許す九喇嘛ではない。混乱しているカナデをお構いなしに襲いかかってきた。
九「チッ…お前を食い殺してぇのに、この門が開かねぇ。忌々しい封印だぁ」
これは原作で読んだ通りの物。カナデは原作通りの命が危険に晒されたり里全てを守る火影になりたいとは思っていない。痛い目に合うのも怪我をするのも嫌なのだ。
しかし、この世界では、そんな事を願って、その通りになる訳がない。九尾の九喇嘛が己に封印されているとなれば尚更。
そこでカナデは、ある事を思いつく。
『…九尾さん。あなたはここから出たいんですよね?』
九「あ?」
九喇嘛と交渉して鍛えてもらおう、と。
九「!? テメェ、何言ってのるか理解出来てんのか!?」
『勿論です』
当然と言えば当然だが九喇嘛が有り得ない、イカれてやがる、などとカナデの意見と考えを否定にかかる。カナデも、それを当たり前かのように受け止めながら自分がトリップする前の事、この世界の未来が全てとは言わず分かる事、どうして九喇嘛を解放するのか、鍛えて欲しいのかを全て話す。
九「…それを実行したとしてもお前は死ぬだけだぞ!?何、考えてやがんだ!?」
『いや、普通に自分の体をあなたと共有できると思ったのですが?』
九「出来る訳がねぇだろうが!!」
『何故、そう言い切れるんですか?今、あなたは自分の中にいるじゃないですか』
九「…つまり俺が外に出ている間はお前が俺の中にいてお前が外に出ている間は俺が中にいると?」
『はい』
九「ふざけんな!!何で俺がお前を生かさなくちゃいけねぇ!!」
『ですが、あなたを狙う、うちはマダラ。否、大筒木カグヤから身を隠す必要がありますよね?』
九「!?」
『あなた方尾獣は大筒木ハゴロモによって生まれ、ハゴロモに願われた事があるはずです。それを守るつもりないので?』
九「…さっきの話は嘘じゃねぇみてぇだな」
『嘘をついている暇も余裕も自分にはないですもん』
九「ハッ、ここまで俺に対して堂々としているくせして余裕がないとはな」
『自分は17年しか生きてないんですよ?それなのに、あなたなんですから。緊張しない訳がないと思います』
九「……」
『何ですか?』
九「…その体は5歳児のものだぞ。つかお前、ガキだとしても男のくせにひょろっちいな」
『? 自分は女ですよ?』
九「…………は?」
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玉ねぎ - 続き気になります‼ (2022年12月22日 0時) (レス) @page19 id: 76ae9f90b3 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです!応援してます! (2022年4月25日 10時) (レス) @page19 id: 58b03266e8 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新待ってます! (2019年7月14日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続きすごく楽しみにしています。更新頑張ってください!(#^.^#) (2018年10月31日 15時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - 火影様、あ"ってウケル(*`∀´*) 更新待っています笑いながら...ハハ...面白いです頑張ってください!応援してます (2018年10月15日 19時) (レス) id: db7414564c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤い桜模様の猫 | 作成日時:2018年7月21日 22時