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なんなんだ、この間は。
ドキドキして冷静になれない。
A「鏡夜先輩」
鏡夜「ん？」
A「…鏡夜先輩にとって、私ってなんですか？」
確信をついているのかついていないのか我ながら微妙な質問。
鏡夜「Aは？Aにとって俺はなんだ？」
何故かキレ気味で答えてくる鏡夜先輩。
A「私が質問してるんですけど……」
鏡夜先輩は私を見つめてそれから体制を直した。
私も体を起こして並んだスイーツを眺めた。
鏡夜「…なんだと思う？」
質問に質問で返すのはなんでかな。
ああもうどうにでもなれ。
A「鏡夜先輩、」
「私、鏡夜先輩のこと……」
「おつかれー！！！」
空気を読まずに扉が開いた。
この声は馨か光か……。
入ってきたのは馨だった。
A「ねえほんとタイミング悪すぎ」
馨「何が？僕らAのこと探してたんだけど」
「光ー！A、ここにいた」
光「なーんだやっぱりここか」
「「で、2人で何してたわけ？」」
鏡夜「テイスティング、一緒にやるか？」
何事も無かったかのように話を進める鏡夜先輩。
A「…私のことなんで探してたの？」
馨「いや別にー」
光「今週末ハルヒの遊び行こうって誘いに」
A「今週末ね、わかった、空けとく」
「私もう今日は帰るよ」
光「やっと見つけたのに」
馨「一緒に遊ぼうよ」
A「勘弁して……」
抱きつく双子を無理やりはがした。
A「じゃあ、また明日！」
カバンを取って音楽室からそそくさと抜け出した。
鏡夜「待て」
わざわざ追いかけてくる鏡夜先輩。
A「何ですか？」
鏡夜「特別、」
A「えっと…何が？」
鏡夜「特別だと思ってる」
ずるいなあほんと。
ただの後輩なんて言われなくて良かった。
でも余裕そうな顔で言われちゃうからムカつく。
その顔も大好き。
鏡夜「じゃあ、また明日」
A「鏡夜先輩！」
音楽室へと戻っていく背中を呼び止めた。
A「同じ！同じです！鏡夜先輩は特別！」
鏡夜先輩はいつものように笑って光と馨の元へ戻っていった。
世紀の告白未遂だったけど、
まだ特別で、曖昧な関係で、良いのかもしれない。
終わり
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性癖歪みマン - うわ〜、好きです、文がとても丁寧で読みやすかったです！続きが気になります、 (1月29日 20時) (
レス) @page6 id: 7bbfa380c9 (このIDを非表示/違反報告)
稔(プロフ) - 続き待ってます！ (2022年11月8日 23時) (レス) @page1 id: d70880f41f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Eiri | 作成日時：2022年10月4日 0時
