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『−−−−−−−−−−−。人気モデルと人気女優とのこういった報道ということで、これからも目が離せませんね。』
知らないし、そんなの。
「……芸能人だからって、恋愛までめちゃくちゃ言われて………かわいそ…」
薄暗い部屋、明かりは自論を振りかざしているコメンテーターがうっとうしいテレビと、青い鳥のサイトが開かれてるタブレット。
それから、何をするわけでもなく開いたパソコン。
そんな『ＴＨＥ 引きこもりの部屋』でカップラーメンをすする私。
「……あー………何してんだろ…」
カップラーメンの容器を机にたたきつけて、うなだれる私。
昔はこんなんじゃなかった。
「……昔は…楽しかったな…」
小さいころから、引きこもりがちだった。
外遊びより、中遊び、ピクニックなんて大っ嫌いで、公園なんてもってのほか。
そんな子はあんまりいなくて、小学校に上がって、学年が上がるにつれて、私はだんだんと孤立していった。
それでも、毎日が楽しかった。
隣の家に、お兄ちゃんが引っ越してきたからだった。
私より８歳上の、中学生のお兄ちゃん。
お兄ちゃんがいたから、私は学校で一人でもよかった。
でも、私が５年生になる年に、お兄ちゃんは引っ越していった。
「大人になって、絶対に迎えに来る」
そう私に言って。
あのとき、なんでお兄ちゃんはあんなこと言ったの？
「………まだ、待ってるんだよ？」
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作者名：和兎 | 作成日時：2017年4月14日 19時
