あの日の思い出 ページ1
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「そんなんだから怪我するんだよ…まったく、君は本当に世話が焼けるヤツだよ。」
そう言って私に向かって手を伸ばして助けてくれた彼を、私は好きになってしまった。
彼の名前はランギルス・ヴォード。
金色の夜明け団の副団長を務めており、空間魔法の使い手。
私はそんな彼と同じ団に所属している、ただの三等上級魔法騎士だ。
ある日、任務で足に怪我を負い、動けなくなってしまった。
出血が酷かったが魔力はもう底を着いていて怪我が治せず、オマケに1人、森の中。
周りには人っ子一人居らず、たまたまこの任務に行ったのが私だけだった、という不運に不運が重なった結果だった。イジメかな？？？
私何か悪いことしたっけ。クラウスくんに膝カックンした事以外、最近の記憶が無い。どうやら私は神様に余程嫌われていたらしい。
もうダメだ、と思い目を閉じて今まで色々あったなぁ、と脳内で自動再生される走馬灯に思いを馳せようとしていたその時だった。
目の前に空間魔法を使って迎えに来てくれた彼が現れた。
彼は私の足を見ると、はぁ、と溜息をつき、私をお姫様抱っこしてオーヴェンさんの所まで連れて行ってくれた。
オーヴェンさんは目を見開いて驚いていた。
かくいう私と言えば、最早何が起こったか分からず宇宙猫状態になりながらも、とりあえずどの角度から見ても美しい副団長のご尊顔もとい、金色の夜明け団の絶景(私調べ)を超至近距離で眺めていた。
どうやらあの時彼が私を助けに来てくれたのには、任務からなかなか帰ってこない私を心配した団長が、彼に呼びかけてくれたという後日譚があるのだが、あまりにも団長がナイスすぎるだろ。一生着いていきます。
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LE(プロフ) - 本当にランギルス夢少なくて飢えていた所にさくらなぎ。様の作品に出会えて幸せです… 書いてくれてありがとう！読ませてくれて！ありがとう！！とにかく感謝を…！！ これからも更新楽しみにしております。 (10月6日 1時) (
レス) @page2 id: 26edab818d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらなぎ。 | 作成日時：2023年8月1日 12時
