少女漫画的展開はいらない。

少女漫画的展開7 ページ8

・













すると水を浴びたままだったせいか、くちゅんっという何とも可愛すぎるくしゃみが出てしまった。やだ私のくしゃみ可愛い。これはさすがに有料コンテンツで間違いないだろう。プレミアムで高く売ってくれ。








「君このままだと風邪を引いてしまうね、ウチへ来るかい？？」




『行かせてくださいお願いします』







何この人教祖？？いや神か？？？こんなファーコート着た人の家って絶対広いじゃん、やっっった。




土下座じゃ足りないかな、靴舐めましょうか？？







ユリウスさんはじゃあ行こうか、と言って私を抱き上げた。わーい、イケメンにお姫様抱っこされて…え？？？








『え？？？』




「落ちないようにしっかり掴まっててね」







そう言ったユリウスさんは私をお姫様抱っこしたまま空を飛んで、物凄いスピードで移動し始めた。ヤバい、顔のパーツもげそう、特に口。







空の散歩は初めてかな？と言うユリウスさんの顔を見てみれば多少髪が風で揺られているといった程度で後はただイケメンなだけであった。イケメンは向かい風すらも味方につけるのか、クソッッッ






私なんて移動速度が速すぎて物凄い向かい風に目が耐えられずに目を閉じないとやってられないのにこのイケメンは瞬きくらいしかしてねぇぞ、ドライアイ舐めんなよクソがッッッ！！！









絶対このスピード散歩じゃねぇだろ、ジェット機の間違いだろ(ドライアイには辛いスピード)この人の散歩の基準を知りたい。いつもこんなスピードで散歩してんの？？1時間後には隣町じゃなくて隣国に行けそうだけど？？







もうこの人の発言ツッコミ所多すぎてどこからツッコんでいいのか分かんなくて困る。







するとユリウスさんはゆっくりとスピードを落として着陸した。どうやら空の散歩は終わったらしい。向かい風がなくなったので少しずつ目を開けてみるとそこには大きな建物があった。いやでっっっか。







なんだここ、城？？？ユリウスさんはそっと私を降ろした。見渡せば見渡す程広く大きく見えてくる。一体どういうトリックなのかを知りたい。







こんなデカい建物が家ってユリウスさんあなた一体何者なの？？そこら辺の貴族かなーって思って結構軽いノリで着いてきちゃったけど実は結構偉い人なのでは？？

少女漫画的展開8→←少女漫画的展開6.5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す