開き直り10度「お疲れ女子」 ページ12
とりあえず電車から外へ出た。
その手にはビー玉。
A:ビー玉なんて懐かしいなぁ…
歩きながら手からそのビー玉を見る。
A:なんかよく見たらめっちゃ汚れてんだけど(
そのビー玉は大分汚れ、くすみ、光さえあまり反射していないようだった。
A:向こう側も見えないや。
でも何故か捨てる事、手放す事が出来なかった。
A:とりあえず帰ってから洗うなり磨くなり〜。もしかしたらぴっかぴかになるかもね〜。
改札を抜ける
すぐ近くのバス停へと足を運ぶ
A:時刻表〜次のバスは…げ。
ぴったり30分後。
A:…うん！横着しないで普通に歩いて帰ろ！ダイエットダイエット！
そうして家へと向かった。
A:あいをんとりっすーん←
そう言ってガサゴソとイヤホンを探し、スマホにさす。
夜道を一人で歩く、という不安から逃げるように片耳から音楽を聴きなg…
A:あれ。壊れた？
イヤホンからの音が音質悪くなったと思ったら聞こえなくなった。
A:はぁー？お気に入りなんだけどこれー…
スマホを見る。
A::…あ
どうやらスマホの方が充電が切れたらしく、電源がつかなくなった。
A:まじかぁぁ
ぐったりと肩を落とす
その時
「？:ーーー！！ーー！」
音なんて聞こえるはずのない片耳イヤホンからかすかに何かが聞こえた。
「？:ーーろ！ーー！」
A:は…？
今度は幻聴かと思い
A:きっこえーませーんっ
幻聴に挑発的に反応した。
「？:ーげろ！！ーれ！」
そして音質がいきなりよくなったと思えば
「？:逃げろ！！走れ！」
明瞭、はっきりとその言葉は聞こえた。
A:…あほらし。
イヤホンを外した。
A:…今日の私、疲れすぎじゃない？うん、帰ったらすぐにお風呂入ろう。結構歩いてるし足のマッサージ、いつもより念入りにやんなきゃねぇ、
足を早めた。
A:そうと決まればすぐさま帰宅！私のお家のお風呂とベットが私を呼んでいる！
だけど何故か次第にどんどん足が重くなっていく。
体がだるい。
A:今日は晩飯いらないや。１日分食費が浮いたね、らっきーじゃん。
後方から呻き声が聞こえる
ｳﾞ...ｱｧ...
また幻聴が増えた、と無視をする。
すると次第にその呻き声は近づいていき、背に獣がいるかのごとく生暖かい空気が耳に当たる。
(なんて言うんだっけ…ああ、吐息厨…ついに私の幻共に吐息厨が追加されるとは…)←
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←開き直り9度「人の声が恋しい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年8月5日 14時
