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1人と1人 ページ7

「なあ。名前、何て言うんだ?」

?「私、ですか?」

あの後、彼について色々分かったことがあった。
瞳が見えないのは彼の虹彩が透明に近い灰色だったから。
あと、身長が160で僕よりも少しだけ背が高く、目が悪い。
今は、コンタクト、という目が良くなるものを使ってるらしい。
髪はショートボブかと思ったら、前髪が真ん中で分かれていた。
その他、色々知ったことがあったが、何故か肝心な「名前」を聞くのを忘れていた。

?「確かに、エリーアスさんから教えてもらい、私が教えないと言うのも変ですしね。
  良いでしょう。」

エ「私は、エリック。エリック・ハーゲンと申します。以後、お見知りおきを。」

エリック、と名乗った彼は礼儀正しく、お辞儀をした。
まるで本当に「彼」のようでとても羨ましいと思った。

僕は彼に色々質問をした。
彼は本当に色んなことを知っていた。
この世界のこと、どうしてこんな世界になってしまったか、過去の英雄、
僕の両親がどうしてそうなってしまったか、など。
本当に様々な事を知っていた。

エ「エリーアスさんは何か好きなお話とかはありますか?」

ヴ「ヴィルトって呼んでくれ。あまりその名前は、気に入っていないんだ。
  僕は「少年の日の思い出」という物語が好きだが…?」

エ「本当ですか?私もその話好きなんです!私、エーミールさんに憧れて、
  勉強しているんです。あの話はとても深い話ですよね。」

まさか、エリックが知っているとは思っていなかったし、エーミールに憧れていることを知って
とても嬉しく思えた。彼は本当に期待を裏切らない。
話をしながら敷地の広い図書館を周り、本を取り出して一緒に本を見たりしていたら
あっという間に夜中になってしまった。

エ「それじゃあ、ここで僕は帰らせて頂きますね。」

ヴ「そうか…。お前は何処に住んでるんだ?」

エ「私の住処、ですか…。下の街の小さい家に一人で過ごしてますが…?」

ヴ「どうせ一人で過ごしてるんだったら、ここ住まないか?
  今はもう誰も一緒に住んでないし、此処なら何時でも図書館来れるぞ。
  僕もエリックが気に入ったから…。駄目か?」

結構頑張ったけど、これは無理かなあ。なんて思ってたら

エ「…私が此処に住んでも良いんですか?」

ヴ「今はまだ汚いが、綺麗にすれば部屋は幾らでもあるんだ。両親が金持ちだったから。
  もし良かったら来てくれ、僕もずっと一人は嫌だったから。」

エリックはこれまでに無く、嬉しそうな顔で縦に頷いた。

初めての街と初めてのおつかい→←戦火の終焉と始まり



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すふ丸@低浮上(極)(プロフ) - サクラもちさん» 了解しました!私の方も今後連絡するかもしれませんので宜しくお願いします……!関係を結んで頂き有難うございました! (2018年12月9日 13時) (レス) id: 77c1f7fba0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラもち(プロフ) - すふ丸@低浮上(極)さん» 今の所は大丈夫です!何かあれば此方からご連絡させて頂きます。よろしくお願いします! (2018年12月9日 12時) (レス) id: 6fdf3550ce (このIDを非表示/違反報告)
すふ丸@低浮上(極)(プロフ) - サクラもちさん» はい、大丈夫です!それではサクラもち様から他に何かございませんでしたら、関係はこのような感じで追加させて頂いても宜しいでしょうか…? (2018年12月9日 5時) (レス) id: 77c1f7fba0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラもち(プロフ) - すふ丸@低浮上(極)さん» 了解です!ミハルさんの呼び方は「補佐君」や「ミハル君」になったり、呼び捨てになることもあると思いますが大丈夫でしょうか? (2018年12月8日 12時) (レス) id: 6fdf3550ce (このIDを非表示/違反報告)
すふ丸@低浮上(極)(プロフ) - サクラもちさん» わ、ありがとうございます……!それでは大切にお借りさせて頂きます(´∀`) それと呼び方の件なのですが、此方からは「総督」で宜しいでしょうか? (2018年12月6日 19時) (レス) id: 77c1f7fba0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラもち | 作成日時:2018年11月23日 10時

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