検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:28,497 hit

『何ですか?それ』 ページ43

「流石、派手にデケェな」

『あのショッピングモールとは全然内装が違いますね』



広々とした店内に、宇髄さんが思わずと言ったようにそう声を漏らす。


ここのショッピングモールは真ん中に一つの大きな通路があり、両側にお店が並んでいるという構造だった。

端から端まで歩くのに五分はかかる上、特に二階と三階が同じような構造なので、何度も来て覚えないと迷ってしまいそうだ。



「ほーん、ウォーキングマップなんかあるのか」

『何ですか?それ』



宇髄さんが見ていたパネルを私も覗き込むと、この構造の意味が理解出来た。

天候にとらわれずにウォーキングが出来るようにと、店内を構造が横長になっているらしい。

ご丁寧にウォーキングマップとフォームの細かいポイントまで記載されている。


...実際にウォーキング目的に来る人はいるのだろうか。




大きいだけあって、あのショッピングモールよりもお店の種類が多かった。

あのショッピングモールも大型なのだが、それをゆうに超えている。


クッション専門店を見つけて、二人揃って"これは誰が買うのだろう"と疑問に思いながらも店に入って見てみたら、意外と楽しかったり。

家の近くにあるお店では売られていないような商品をこっちの同じお店で見つけたり。

入口から見えたプリクラの数が多いのに加え種類が増えていて、宇髄さんに撮ろうとせがまれたり...流石に女子学生が大勢いる中行こうとは思わなかったけれど。


特に目的もなしに来た割には、随分と楽しめたと思う。

一通り見終わってそろそろ行くかと宇髄さんがスマホで時間を確認した時、四時ぐらいだろうと予想していたのに五時半を指していて二人して驚いたくらいには。

これに関しては、時間を確認するのを忘れていた自分達の自業自得なのだが。



「んじゃ、最後だな。そこで俺からのプレゼント渡すから」



車を発進させた宇髄さんは、どこか神妙な顔持ちで前を見ながらそう言った。

昨日とは違う態度に私は疑問を抱きながらも、そのお店に着くまでの間、イルミネーションでライトアップされた街並みを眺めていた。

『もちろん』→←『あなたって人は本当に...』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
340人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し58428号(プロフ) - うおおおおついにか!これから楽しみです! (2021年12月14日 23時) (レス) @page45 id: d193f19839 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ついに婚約…これからどうなっていくのかとても楽しみです!! (2021年12月14日 23時) (レス) @page45 id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - 名無し58428号さん» 返信遅れて申し訳ありません!そう言っていただけて、こちらとしても作品を作る励みになります!ありがとうございます! (2021年12月14日 19時) (レス) id: f3367b760e (このIDを非表示/違反報告)
名無し58428号(プロフ) - 最高っですっ! (2021年12月8日 1時) (レス) @page39 id: d193f19839 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - お酒さん» 応援ありがとうございます!何とか乗り越えて来ました(笑) (2021年7月26日 19時) (レス) id: f3367b760e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イリア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2021年5月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。