【鬼滅の刃】今世では教師に溺愛されてるんだが【宇髄天元】

『うん、絶対』 ページ7

部屋の隅に置いてあるポットでコーヒーを入れ、

それを宇髄先生の前に置いて隣に座った。

それを確認して、薫さんは口を開く。



「Aから事情は聞きました。

　この子が選んだのであれば、私は何も不安はありません。

　どうかAをよろしくお願いします」


「はい」



頭を下げる薫さんに、少し緊張した声色で宇髄さんは返事をした。

頭を上げた薫さんは嬉しそうに笑い、私に視線を移す。



「私は宇髄さんと少し話したいことがあるから、

　Aは今の内に子供達に報告してきて頂戴」



私は薫さんの言葉に頷き、一度だけ宇髄さんを見てから談話室を出た。


遊び部屋に入ると、元気よく走って来る子供達。

私はカーペットの上にみんなで座り、話を切り出した。



『私ね、みんなと別々のところで暮らす事になったの』


「...Aおねえちゃん、お引越しちゃうの？」


『そう、お引越し。でもたまに遊びに来るから、私がいなくてもいい子に出来る？』



これでも言葉は選んだ方だ。

みんなの反応を見ると、泣きそうになっている子が殆ど。

しかし泣き出すことはなく、みんな思いの外素直に受け入れてくれた。



「俺、ねえちゃんが心配しないようにずっといい子でいる！」


「私も！だから遊びに来てね？絶対だよ？」


『うん、絶対』



そう言って、私は腕を広げてみんなをギュッと抱きしめた。

『...ありがとう、薫さん』→←『学校も近いし、暇があればたまに顔を出しに来るって言えば何とか...』

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