【鬼滅の刃】今世では教師に溺愛されてるんだが【宇髄天元】

『...一体何企んでるんです？』 ページ23

「あぁ、それなら俺も行くぞ。一応一年担当だしな」



夕飯とお風呂を済ませソファーでまったりしている時に、

宇髄先生に今日の事を聞いてみた。

聞けば、どうやら宇髄先生は別のクラスの副担らしい。初めて知った。



「肝試しのペイントも俺が任されてるから、

　お前らを驚かせる為にも派手に気合い入れねぇとな」


『少なくとも、私達の班は驚かないと思いますけど...炭治郎くんは匂い、善逸くんは音、

　私と伊之助くんは気配で分かりますし』



いや、そもそも前世の記憶がある時点で驚かないだろう。

私達は実際に本物の鬼と対峙してきたのだから、お化けや幽霊なんて今更だ。

そんな私に、宇髄先生は「ふーん？」と意味ありげな反応を返した。



『何ですか』


「本当に何しても驚かない？」


『多分ですけど...』



しかし、何故また急にそんなことを。

というか、そこに関してわざわざ確認する必要があるのか？


そう思っている私の肩に、宇髄先生はゆっくりと腕を回した。

そのまま引き寄せられ、お互いの身体が密着する。



『...一体何企んでるんです？』


「んー？別に？」



そう言いながらも、どんどん顔を近付けて来る宇髄先生。

やがて唇が触れ合いそうになり、私は反射的に目をつむった。

しかし、刺激を感じたのは唇ではなくて。



『...っ！？』



かぷりと耳たぶを甘噛みされ、私は驚いて目を開き、宇髄先生の身体を押した。

私の反応を見て、宇髄先生は満足そうに笑う。



「派手に驚いただろ」


『驚くなって言う方が無理がありますよ。というか、急に何するんです？』


「だってAが驚かないって言うから、悪戯してみたくなったんだもん」



"もん"だなんて可愛い言葉を使っておきながら、浮かべている笑みは完全に小悪魔だ。

そんな表情でも様になるなんて、本当に罪深い人。



「可愛い反応もっかい見たいし、当日覚悟しとけよ」


『諦めてください』



まぁでも、多少は楽しみではある。

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