【鬼滅の刃】何故か既婚者にとてつもなく求婚されるんだが【宇髄天元】

『...ありがとうございます。よろしくお願いします』 ページ7

翌日。

昨日と同じ時間帯に集まると、柱の方々は既に集合していた。

全員が集まっているところを見るのは初めてで、とても貫禄がある。

そんな中、蜜璃さんが私に気付いてパッと顔を輝かせた。



「Aちゃん！」


『こんにちは、蜜璃さん』



立ち上がって私に抱き着いた蜜璃さんの後ろから、

嫉妬を含んだ気配と視線を感じるが、私は悪くない。


すると、奥にある襖が開き、お館様が姿を現した。

私達はすぐに座り、お館様に頭を下げる。



「おはようみんな。今日は緊急の召集にも関わらず参加してくれてありがとう。

　また子供達みんなに会うことが出来て嬉しいよ」


「お館様におかれましても御壮健でなによりです。

　益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」


「ありがとう、小芭内。

　今日は天元の柱引退と、新しく就任する柱についてだよ。

　天元、A、こちらにおいで」



お館様が私達に優しい目を向けて、ご自身の隣の畳を小さく叩いた。

私達が場所を移すと、お館様は話を続ける。



「天元は以前の上弦との戦いで左腕と左目を失い、引退を決意した。

　そこでAを新しい柱に推薦したんだ。

　Aの階級は甲。討伐数は四十三と五十に満たないが、

　下弦よりも強い上弦の頚を斬る実力がある。柱になるには申し分ないだろう。

　その二つに関して、みんなに認めて欲しいんだが、どうかな？」



お館様の判断には逆らえないのだろう。

誰一人として反対の声を上げなかった。



「では今日から正式に、Aを柱として認めよう」


『...ありがとうございます。よろしくお願いします』


「話は以上だ。解散していいよ」



お館様はそう話を締め括ると、ご息女二人と共に自室に戻られた。

少し覚束ない足取りで。

『お婆さん、この髪紐を一つ頂けますか？』→←『だって、音柱様は上官じゃないですか』

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