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捌拾参 ページ8

「よく来たね、私の可愛い剣士たち」



そう言いながら柱達の前に姿を見せた産屋敷。



「お早うみんな、今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな。

 顔ぶれが変わらずに、半年に一度の″柱合会議″を迎えられたこと、とても嬉しく思うよ」



初めて見る鬼殺隊の当主を、竈門はじっと見つめる。

それもそのはず。産屋敷の顔は普通と違い、半分以上が痣で覆われているのだから。


すると、不死川が竈門の頭を地に押さえ付けた。

他の柱達も跪き、頭を垂れる。



「お館様に置かれましても、御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」


「ありがとう、実弥」



産屋敷への挨拶を勝ち取った不死川は、言葉を続ける。



「畏れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、

 ご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか」



不死川の言葉に、産屋敷は頷く。



「そうだね、驚かせてしまってすまなかった。

 炭治郎と禰豆子のことは、私が容認していた。そして、皆にも認めて欲しいと思っている」



予想もしていなかった言葉に、柱達は驚きの表情を見せた。

かと思えば、すぐに各々が声を上げる。



「嗚呼...たとえお館様の願いであっても、私は承知しかねる...」


「俺も派手に反対する。俺を連れた鬼殺隊員など認められない」


「私は、全てお館様の望むまま従います」


「僕はどちらでも...すぐに忘れるので...」


「信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ」


「心より尊敬するお館様であるが、理解出来ないお考えだ!全力で反対する!」


「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・冨田、そして鬼を庇った輝峯三名の処罰を願います」



従うもの、反対するもの、反応はそれぞれだった。

それらを聞き終えた産屋敷は、「手紙を」とひなきに命じる。

ひなきは懐から一通の文を取り出した。



「この手紙は、元柱である鱗滝左近次様から頂いたものです。

 一部抜粋して読み上げます」



"炭治郎が鬼の妹と共にあることを、どうかお許しください。

 禰豆子は強靭的な精神力で、人としての理性を保っています。

 飢餓状態であっても人を喰わず、そのまま二年以上の歳月が経過致しました。

 俄には信じがたい状況ですが、紛れも無い事実です。

 もしも禰豆子が人に襲い掛かった場合は、竈門炭治郎及び____


 
 鱗滝左近次、冨岡義勇、輝峯Aが、腹を切ってお詫び致します。"

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桜餅(プロフ) - 織葉さん» ありがとうこざいます!作るの遅くなって申し訳ありません... (2020年2月16日 11時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
織葉(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってください。応援しています!! (2020年2月15日 22時) (レス) id: f370ea2008 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イリア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2020年2月15日 22時

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