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「もういいサヨナラ」
『わーーーーっ!!!嘘嘘!!トイレの花子さんカッコいい!!!』
とっさに叫んだ。
「かっこいい・・・それじゃーお名前と願い事をドーゾ!」
・・・単純だな・・・
『は〜い!高等部一年A組A連花です!好きな人と今すぐ両想いになりたいです!!』
「連花ね。願い事は恋愛成就と・・・相手は?」
『二年の源先輩!かっこよくて頭も良くて誰にでも優しい凄い人。学園の王子様なんだぁ〜!』
「へぇ・・・。わかった。君の願いを叶えよう」
『やったぁ!花子さんってどうやって願いを叶えるの?やっぱり特別な道具使うとか?』
「そーそー。スッゴイの持ってんだ」
『スッゴイの?!』
そういって取り出したのは
”ラブメゾット 〜百式〜 これが『愛』!”
と書いてあるハウツー本・・。
『・・・・・』
「分かってると思うけど・・・俺の力を借りるには相応の代償を支払ってもらう。人智を超える力を欲すればそれだけ代償も重くなるんだ。
だからこれくらいが安全なのさ」
『・・・でも・・・それでもって言ったら・・?』
「それは・・・
俺道具持ってないから無理」
『えぇーっ!!!』
それから
プレゼント大作戦や
お弁当大作戦や恋の曲がり角作戦などをためしても・・・
狐と勘違いされたり
お弁当を落とし物と勘違いされて(?)届けられたり
中等部の男子とぶつかったりと
大失敗。
さらに提案されたのが
「告っちゃおっか。」
『こっ・・・無理!!』
「でもさ!俺初心者だしもうそれくらいしか案が」
『しょ・・・初心者ーーーーーーーーッ!!?
どうりで変だったのよ!お化けのくせに普通のものしかださないしやり方が健全すぎるし・・』
「俺って健全な花子さんだから・・・・」
『初心者なだけでしょ!!』
「ふ・・不健全な道具もあるから・・えーと・・えーと・・・・
あった!はい」
『・・・なに?これ・・』
「こけし」
『で?』
「ち ょ っ と エ ロ い」
その言葉を聞いた瞬間私はこけしをぶん投げた。
『ふんっ!!』
あーあ・・。せっかく願いが叶うと思ったのに・・・
『・・?』
床に違和感があるのを気づき、ふと視線を下にやると包みのようなものがあった。
花子さんが落としたのかな?
『花子さん、これな〜に?』
「それは縁結びの・・」
『縁結び??』
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作者名:さくらもち | 作成日時:2019年10月1日 21時