181話 XANXUSの狙い ページ10
「てめーが9代目を、手にかけたんだぞ」
混乱と戸惑い、悲しみ等複雑な感情の混ざりあった、その静かな空間に放たれたXANXUSさんの言葉は、重く、響く。
「オ、オレ……が……？ 」
ツナは自分の両手と、意識のない9代目を交互に見ては、顔を青くさせ、身を震わせる。
違う、違うよツナ。これはツナのせいじゃ…
言いたいのに、言葉が出なかった。
その間にも、XANXUSさんはツナを責めるような言葉で、心優しい彼をした追い詰めていく。
ツナはそうして、自分が9代目を殺してしまった、と呼吸を荒くさせては、信じてしまい──
「違う…」
小さく細い、震えた声が、聞こえた。
「悪いのは…私だ……」
意識を戻した9代目が言う、小さいのに凛としたその声は、何故だがよく通り、その場にいた全員が、耳を傾けているようで。
9代目に駆け寄るツナとリボーンさん。
そうして、9代目とリボーンさんは話し始める。
よくわからない単語が多かったが、どうやらXANXUSさんは、ゆりかごと呼ばれるボンゴレ内最大のクーデターの首謀者を務めて、捕まったらしい。
そうして、ファミリーを抜けた彼は、ボンゴレの監視下におかれて…８年もの間、怒りと執念を増幅させて、眠っていたのだという。
でも、眠っていたってどういうことだろう…。それに、ファミリーを抜けたのなら、何故後継者に選ばれた…？
疑問は尽きず、その違和感に内心首をかしげていれば、その問に答えるかのような9代目の言葉が聞こえた。
「君が今まで、1度だって喜んで戦っていないことも知っているよ…いつも眉間にしわを寄せ、祈るように拳を振るう…
だからこそ私は君を…ボンゴレ10代目に選んだ…」
…？
9代目は、XANXUSさんを、選んだんじゃ…？
私が首を少し傾けていると、見れば、少しツナも不思議そうな表情をしている。
しかし、9代目の意識が持ったのはそこまでで。ふっと意識を再度無くした彼に、涙を流しながら、必死に呼びかけるツナ。
「よくも9代目を！！！」
瞬間、まるでこの時を待っていたかとでも言うような、大きな声が響いた。
驚きに振り返ったツナに、XANXUSさんはどこか愉快そうに言葉を続ける。
私はようやく、合点が言った。
モスカをわざわざ負けさせたのも、暴走させたのも、全てこのためだったのかと。
「ボス殺しの前にはリング争奪戦など無意味！
俺はボスである我が父のため、そしてボンゴレの未来のために……貴様を殺し、仇を討つ！！」
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あゆちぇる(プロフ) - また作者様が続きを書いてくださることを待ってます。あまりREBORNの作品がない中長編でかいてくださってる作者様も作品も大好きなので、落ち着いた頃合での更新をしてくれたらと思います...。 (2021年1月29日 15時) (
レス) id: c3990d55b5 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - たくさんかいてくださいできればあるこばれーのへんもかいてください (2018年10月15日 20時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - この作品は凄く面白いです。早く続きが読みたいです。頑張って書いて下さい！ (2018年10月1日 20時) (レス) id: 90cf40426d (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - こっそりとですが連載していたときから呼んでいました。ずっと待ってました、連載再開応援してます！！！ (2018年8月13日 22時) (レス) id: 4a68e59783 (このIDを非表示/違反報告)
まい - この作品大好きです！応援してます (2018年8月13日 21時) (レス) id: eb3c35fe58 (このIDを非表示/違反報告)
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