177話 雲戦前 ページ5
「夢だ、昨日のことはただの夢だった」
よし、と無意味に頷いて家を出る。
せっかくツナ達の方へ戻れたのだから、みんなに会いに行こうかなといった次第での行動である。
今日は最後の守護者戦、雲の対決。
雲雀さんと、あのごついロボが戦うらしい。
家を出て数分、ツナを見つけた。
「おはよー」
「おはようA！
なんか、こうやって朝会うの久しぶりだね」
そうやって笑うツナを見てると無性に嬉しくなる。
まあそれも……ある意味奴のおかげかと思い苦笑した。
と、ツナが「そういえば」と何故か言いにくそうに口を開いた。
「どうしたの？」
「え、えーと……骸が楽しかったって、Aに伝えてって……」
………前言撤回。
「ええそれはよかったですね………
こんの、あの変態バカぁぁあ！」
びくっと震えるツナを他所に私は続けた。
「アレのどこが楽しいんだあの変態野郎、この
最低男！ ナッポー頭のくせに！」
「気持ちは分かるけど、おちつい………あ」
「骸様のこと……」
ツナの言葉が止まったのを不思議に思っていると、聞き覚えのある、細い声が聞こえて私は口をつぐんだ。
そこにいたのは、クローム髑髏だった。
「く、クロームさん……お、おはよー」
そういやこの子骸のこと慕ってるんだもんな……
少したってもクロームはずっと黙っているので、ツナが口を開いた。
「えと、あの……なんて呼べばいいかな？ クロームさん？ 髑髏さん？」
「どっちでも」
そう言うと背を向けて歩き出したので、私は聞いた。
「えっと、どこ行くの？」
「犬と千種がどっかいっちゃって……」
この子置いてったのかあの2人。
仲いいんだか悪いんだかよくわからないなぁと思いながらクロームと別れ、
私はツナと一緒にディーノさんのところに行った。
その道中、昨日の不吉な予感というのをツナから聞いた。と同時に、私の中にも不安が芽生えるのを感じる。
病院についてディーノさんに会うと、私たちの心中は容易く見抜かれた。
どうやら、みんなも同じことを心配していたらしい。
「恭弥は完璧に仕上がってるぜ。家庭教師としての贔屓目なしにも強ぇぜ、あいつは」
それから、とディーノさんは私の方を向く。
「天音のことは心配すんなよ、大丈夫だから」
そう言って、私の頭に手を置いた。
「……はい」
その後ツナは修行に行き、私はみんなと同じように寝たのだった。
178話 最後の守護者戦→←176話 XANXUSの確信 sideツナ
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あゆちぇる(プロフ) - また作者様が続きを書いてくださることを待ってます。あまりREBORNの作品がない中長編でかいてくださってる作者様も作品も大好きなので、落ち着いた頃合での更新をしてくれたらと思います...。 (2021年1月29日 15時) (
レス) id: c3990d55b5 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - たくさんかいてくださいできればあるこばれーのへんもかいてください (2018年10月15日 20時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - この作品は凄く面白いです。早く続きが読みたいです。頑張って書いて下さい！ (2018年10月1日 20時) (レス) id: 90cf40426d (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - こっそりとですが連載していたときから呼んでいました。ずっと待ってました、連載再開応援してます！！！ (2018年8月13日 22時) (レス) id: 4a68e59783 (このIDを非表示/違反報告)
まい - この作品大好きです！応援してます (2018年8月13日 21時) (レス) id: eb3c35fe58 (このIDを非表示/違反報告)
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