153話 嵐の守護者戦 ページ28
先に攻撃を仕掛けたのは、獄寺。
ボムを投げ、様子を見るようだ。
だが、その返された攻撃でベルさんの戦闘スタイルを知ると、出し惜しみせずにボムを投げる。
投げられた大量のボムも、設置されたハリケーンタービンによって交わされてしまう。
狭いフィールドに吹き荒れる突風。
互いに攻撃できない状況が続くと思われたが、なぜかベルさんのナイフは獄寺へと向かう。
戸惑う獄寺たちに、気流を読んでいるのだと説明するベルさん。
私は、つんつんとスクアーロさんの腕をつつく。
「あれ、あぁ言ってますけど……ワイヤーですよね？」
「あいつは何かとかっこつけたがるからなぁ」
そんな私達の会話もあっちに聞こえるはずもなく、ベルさんを天才だと口々に言い始める彼ら。
「嵐の守護者の使命って知ってる？ 常に攻撃の核となり休むことのない怒涛の嵐。俺にはできるけど、お前にはできないね」
飄々とベルさんは言った。
タネはどうあれ、今の状況ではそれは事実。
彼を応援する気持ちはあるけど、同じくらい獄寺のことだって応援してる。
頼む、気づいて！
私がそう切に願っても、獄寺は困惑するばかり。
ふりそそぐ攻撃から逃れようと身を隠しても、防げないそれに動揺を隠せないのも無理はない。
不安ながらに見守っていると、ふと獄寺の目つきが変わった。
理由は、自分の失態が、ツナへの侮辱につながったから。
挑発するように言ったベルさんのその侮辱が、獄寺を冷静な思考へと戻す。
こうなると、元々頭のいい彼だから、攻略に時間はかからないだろう。
だが、その前にベルさんが大量のナイフを用意する。
「怒涛の攻めのシメは、針千本のサボテンにしてやるよ」
そして、その手からナイフが放たれ―――複数の殺傷音がこだまする。
「獄寺君！」
私も思わず息をのむが、それは杞憂だった。
出てきたのは、串刺しになった獄寺ではなく、ナイフの刺さった人体模型だった。
そしてそれには、細いワイヤーが絡まっている。
「これが、てめーの技の正体だ」
よしっ……！ そして解説を始める獄寺に、内心でガッツポーズをとる私。
けど、技を攻略してもこの風をどうするのだろうと思っていると、
また、ボムを投げた。
だから、当たらないって……そう思ったそれは、途中で軌道を変え……
「俺が下手打って、10代目に恥かかすわけにはいかねーんだよ」
ベルさんに、命中した。
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桜もち(プロフ) - ２万hit突破してたー！すごく嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年8月3日 14時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - ヨーヨーさん» 大量更新すると言ったのに申し訳ありません(泣)まさか夏季課外なるものがあるとは……あと模試。高校怖い…今日からまた更新するのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年8月3日 10時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
ヨーヨー - 本当に面白いです！早く続きが読みたいです！！！！ (2017年7月19日 11時) (レス) id: 0e946961c6 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - かほさん» 褒めていただけてとても嬉しいです！ほんとですか！？わぁ、光栄です！アンケート作った際にはぜひ投票ヨロシクお願いします！ (2017年7月12日 17時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 本当に面白いです！良ければ未来編の最後までお願いしたいです笑！大変だと思いますが…是非見てみたいです！ (2017年7月9日 23時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
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