152話 円陣 ページ27
その後、シャマルさんとかいう医者が現れツナ達の方へ着いた。
そうしてコイントスをすると、裏模様が出現し、今夜の私の欠番が決まる。
ってことは、明日もヴァリアーで過ごす感じですか……と複雑な気分でため息をつく。
と、ここで笹川先輩が吠えた。
内容は、「円陣を組むぞ！」とのこと。
「やんねーよ！」という獄寺にツナが「やらない？」と勧める。
「な、なんていうかさ……うまく言えないけど、この勝負はみんなつながってるって言うか……
誰一人、欠けて欲しくないから、しっかり団結したほうが、いいっていうか……」
そこで、チラッと私を見た。
「本当は、Aだって……入れたいって言うか、団結してるって、示したいって言うか……」
「ツナ……」
「10代目……そこまでファミリーのことを……自分分かってませんでした！！ やりましょう！ やらせてください！！」
勢いよく言った獄寺に、若干気圧されているツナ。
そうして、それぞれの肩を組んでいく彼ら。
その輪を遠くから見ている自分が、なんだか嫌で……
少し顔を背けていると、ふとツナと目が合った。
そして、優しいけど、力強く笑う。
まるで、「Aも俺たちの仲間だから」って伝えるように。
胸に温かいものが込み上げてきて、私は微笑み「あ り が と う」と声に出さずに言った。
やっぱり私は、彼らのこともすごく大事なんだと実感させてくれる。
次第に、赤外線のレーザーの付いた観覧席に移動した私たちは、戦闘フィールドに行く二人を見送る。
「獄寺ーーっ！ 頑張ってねーー！」
「なっ、お前今そっちのチームだろうが！！」
「中立だから気にしない気にしない」
「んだそりゃ……まぁ、じゃあな」
そんな私を見て、ベルさんが不機嫌そうにやってくる。
「何だよそれ、姫なんだから王子の応援すんのは当然じゃね？」
「もちろん、言おうと思ってましたよ」
「先に言えよ」
少しご機嫌斜めになった彼に、呆れつつ笑って見せる。
「まぁまぁ。頑張ってきてくださいね、王子様！」
すると、案の定彼は笑顔に変わり、軽い足取りで中央へ向かった。
王子の単語で一つでああなるとは……何気に扱いやすい人なのかもしれない。
そして、チェルベッロが宣言する。
「それでは嵐のリングベルフェゴールVS獄寺隼人、バトル開始！！」
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桜もち(プロフ) - ２万hit突破してたー！すごく嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年8月3日 14時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - ヨーヨーさん» 大量更新すると言ったのに申し訳ありません(泣)まさか夏季課外なるものがあるとは……あと模試。高校怖い…今日からまた更新するのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年8月3日 10時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
ヨーヨー - 本当に面白いです！早く続きが読みたいです！！！！ (2017年7月19日 11時) (レス) id: 0e946961c6 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - かほさん» 褒めていただけてとても嬉しいです！ほんとですか！？わぁ、光栄です！アンケート作った際にはぜひ投票ヨロシクお願いします！ (2017年7月12日 17時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 本当に面白いです！良ければ未来編の最後までお願いしたいです笑！大変だと思いますが…是非見てみたいです！ (2017年7月9日 23時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
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