145話 部屋 ページ15
にしても、怖かったなぁ……と長い息を吐きながら、私は先程の大きな部屋に戻った。
「ゔぉおおい！ 何とか無事だったみてぇだなぁ！！」
「あはは、まぁ何とか。でも超怖かったですよ」
私は席に着こうと足を進みたが、マーモンさんに制止された。
「どうせだから、このまま君の使う部屋でも見てきなよ」
「え、私の部屋？」
「君がさっき寝ていたところとは別で用意してあるんだ」
なぜ？ と聞くと、気絶していた私をとりあえず客用の部屋に置いといて、その間に部屋の準備をしていたからだと言う。
わざわざ部屋まで用意するとは……意外といい人達だったりするのだろうか。
そう思いつつ、またスクアーロさんの後に続いて部屋を出る。
今度はマーモンさんとベルさんも一緒だ。
そうして、青い扉に着いた。どうやら、ここが私の部屋みたいだ。扉を押して、中に入ると
「わぁ……！」
青と白を基調とした、これまた豪華な部屋がそこにあった。
た、高そう……家具も何もかも。なんか申し訳ないな……
「感謝しろよ？ ここは元々俺の部屋だったんだからな」
「ベルはもう自分の部屋があるじゃないか。二つも部屋は要らないよ」
「だって俺王子だもん♪部屋はたくさんあった方がかっこいい」
そんな二人のやり取りを聞いて、私は驚いてそちらを見た。
「えっ！？ ベルさんって王子様だったんですか？」
「元、だけどね」
と、マーモンさんが補足する。するとベルさんは嬉しそうに笑った。
「うししっようやく気付いた？ 頭にティアラ乗っけてんのに」
確かに。でもただの髪飾りだと思ってた。というか、この人が王子様ってことは……
「お姫様はどこにいるんですか？」
「は？」
私がそう問うとぽかんとしている皆様。あれ、なんかおかしいこと言ったかな。
「え、だって王子様がいるならお姫様もいるでしょ？」
「いねーよ、だって俺だけが王子だもん。姫なんていらないね」
「でもお姫様のいない王子様って……意味ないし、ダサくないですか」
またキョトーンとして言うと、ベルさんは雷が落ちたように固った。
「君って中々度胸あるね」
「へ？」
「わざとかぁ？ それとも本気で言ってんのかぁ？」
「だ、だから何がですか！？」
何？ なんか怖いんですけど……
「だ、だって、王子様とお姫様って普通セットじゃないですか……！？ え、違うんですか？」
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桜もち(プロフ) - ２万hit突破してたー！すごく嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年8月3日 14時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - ヨーヨーさん» 大量更新すると言ったのに申し訳ありません(泣)まさか夏季課外なるものがあるとは……あと模試。高校怖い…今日からまた更新するのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年8月3日 10時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
ヨーヨー - 本当に面白いです！早く続きが読みたいです！！！！ (2017年7月19日 11時) (レス) id: 0e946961c6 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - かほさん» 褒めていただけてとても嬉しいです！ほんとですか！？わぁ、光栄です！アンケート作った際にはぜひ投票ヨロシクお願いします！ (2017年7月12日 17時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 本当に面白いです！良ければ未来編の最後までお願いしたいです笑！大変だと思いますが…是非見てみたいです！ (2017年7月9日 23時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
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