10櫻 ページ10
櫻:ッハァ、ッハァ、ッハァ…
勝:…はっ…フハハハハハッッッ!活きがいいねぇ
糸:バッチリ、撮れてますよ
ボーッとしていた頭が、とっさにその言葉に反応した。
あわてて糸野を見た。
その手には、ホームカメラが握られており、レンズがこちらに向けられていた。
糸:お、さすが芸能人、カメラに関しては反応が早いね…(笑)
櫻:…ふざけないでください…ハァ…ハァ…なんで…なんで…!
すると再び勝の顔がグンッと近づいてきた。
思わず顔をそらす。
勝:…しってんだよ。俺ら。お前の…
身体のこと。
その瞬間、すべての音が止まったように聞こえなくなった。
目を見開いた。
ゆっくりと、顔を勝のほうに戻す。
勝は、とんでもなく気味の悪い笑を浮かべていた。
糸:図星だね
さらに上には、糸野の、勝と同じような表情が見下ろしている。
櫻:っはぁ…ッはぁ…
息が…
息が苦しい。
勝:今回は相手してもらおうと思ってさぁ。だってこんな可愛いやつほっとくほうがおかしいだろ…(笑)それにどうせ身体はそんなんでも男だし、罪も軽いだろうしなぁ。
そういうと、勝は俺の体をなで回し始める。
櫻:やっ…やめて…ください…
再び俺は我に返り、顔をそらす。
これから行われるであろう行為に気づいてしまい、身に降りかかる危険に気づいてしまい、身体の震えが止まらなかった。
気持ち悪い。触るな。
気持ち悪い…っ
櫻:触んなッッッ
初めてコイツらに敬語でない抵抗をした。
しかし、その時。
櫻:うっっっっ!!
腹部に衝撃が走った。
勝が俺の腹を殴ったのだ。
そして、
勝:…おとなしくしてろ…じゃないとこのビデオも、お前の秘密も全部、世の中にばらまく。
恐ろしく低い声で、そう言った。
その後も、行為は進められた。
櫻:嫌だ…やめっ…
なぜ…
どうして…
櫻:お願い…やめてくださいッ…
怖い。気持ち悪い。
糸:ゲッ、コイツ生理中じゃないですか
勝:構わん、続けて撮っとけ
怖い。
勝:コイツッ…大人しくッしろっっっ!
ボーッとした頭のなか、最悪な状況になる前に、自然と体が抵抗した。
しかし、無駄だった無駄なのは分かっていた。
その時、視界のはしでチラッと見えた時計。
9時48分。
皆…痛いよ……怖いよ。
助けて。
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革ベルト
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あらしっく磁石(プロフ) - 四季さん» そうなんですか〜! 確かに作成日時が2012年になってますもんね!あれ?と思って…笑 更新楽しみにしてます( ´ ▽ ` )ノ (2014年8月12日 18時) (レス) id: 7aa7a21637 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - あらしっく磁石さん» ありがとうございます!これはむかーーし作ってて放置してた作品です。消すのもなんか…もったいないと思って(笑) (2014年8月12日 11時) (レス) id: 240f78c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
あらしっく磁石(プロフ) - 四季さん* こちらに来させてもらいました♪ これって、新作なんですか? 初めてお目にかかりました。 こちらの方も頑張ってくださいね♪ また忍ぶ。進む。のニューバージョンが出ることを楽しみにしてます笑 (2014年8月12日 9時) (レス) id: 7aa7a21637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四季 | 作成日時:2012年4月14日 23時