23櫻 ページ23
ガチャンっと、目の前で激しくドアが閉まる。
櫻:…潤…くん…ごめん
俺は閉められたドアを呆然と見ていた。
…なんで、言えないんだよ…。
素直に、たった一言『助けて欲しい』とさえ言えればいいのに。
なんで俺は…こんなにも…
人を頼るのが下手なんだ…。
俺はふと、腕時計を見た。
夜の10時を回ったところだった。
明日、きちんと謝ろう。
俺は玄関に背を向け、再びゆっくりとリビングに戻る。
でも、謝るだけじゃ今日と一緒だろうな。
…早く言わないと…
取り返しのつかないことになる前に…
そのときだった。
―ガチャッ
背後から、ドアの開く音がした。
心臓がバクンっと跳び跳ね、全ての神経がその音に向けられた。
なんの音だ。なんの音だ。
そうだ。玄関が開いたんだ。
それと同時に、脳に電撃が走った。
占めてない。鍵を占めてなかった。
そして再びドアの閉まる音。
そして、
櫻:ヒｯ…！
後ろから何者かが俺に抱きついた。
そして、耳元で囁かれるその声は、案の定あいつの声と、タバコの匂いがする息だった。
勝:お前ってさ…意外とぬけてるところあるよなぁ…(笑)
糸:さっさと始めましょうよ
ずかずかとリビングに土足で入り込む糸野。
勝:ちげーよ寝室行けバカ。…ほら、こいっ！
抵抗はしなかった。
もう一回目の時、抵抗しても無理だと学んだから。
櫻:…イヤ…
それでも自然と漏れる言葉。
皆…
助けて皆…
戻ってきて、潤くん……。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あらしっく磁石(プロフ) - 四季さん» そうなんですか〜！ 確かに作成日時が2012年になってますもんね！あれ？と思って…笑 更新楽しみにしてます( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年8月12日 18時) (
レス) id: 7aa7a21637 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - あらしっく磁石さん» ありがとうございます！これはむかーーし作ってて放置してた作品です。消すのもなんか…もったいないと思って(笑) (2014年8月12日 11時) (レス) id: 240f78c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
あらしっく磁石(プロフ) - 四季さん＊ こちらに来させてもらいました♪ これって、新作なんですか？ 初めてお目にかかりました。 こちらの方も頑張ってくださいね♪ また忍ぶ。進む。のニューバージョンが出ることを楽しみにしてます笑 (2014年8月12日 9時) (レス) id: 7aa7a21637 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四季 | 作成日時：2012年4月14日 23時
