11大 ページ11
―午後10時。
大:来ないね…
松:うん…そろそろ電話していいんじゃない?
約束の時間から一時間。
先に頼んでいたビールは、グラスの表面に水滴が浮かんできておりテーブルには小さな水溜まりができていた。
もしかしたら仕事が押しているかもしれないと、さっきまでは電話を控えていた。仕事の邪魔になるといけないから。
…でも。
相:珍しいね。遅れるときは翔ちゃん、絶対連絡してくると思うけど…。
二:そこなんだよなぁ…。なんかあったのかな。事故とか…
大:怖いこと言うなよ…
二:でも…
その時。
ブー、ブー、ブー
大:…あ、翔くんからだ!!
携帯のバイブがなり、画面には彼の名前。
松:芸能人の連絡先をフルネームで登録してんのかよ…あぶね
大:…あぁ、そうだね。今度変更しとく…もしもし?
俺はそう言いながら通話ボタンを押した。
しかし、電話の向こうはシーンとしたまま。
大:…翔くん…だよね…?
すると…
『…あっ、あぁ…ごめん…』
返事が聞こえ、ひとまずホッとする。
大:良かった…皆で心配してたんだよ。
『…え?』
大:だってほら、翔くんいつも遅れるときは必ず連絡してしてくれるからさ。事故かなって
『…あぁ…ははっ…事故ね…。』
…ん?なんか…様子が変…
大:翔くん?
『…ん?なに…?』
大:なにって…あんたが電話してきたんじゃん(笑)
『あ、…ごめん』
なんか…ボーッとしてる翔くん…。
『実は…さ…。今家にいるんだけどさ…。今日、いけないわ。…体調悪くて…』
大:…え、大丈夫?
『…うん。寝たら、よくなる…と思うから…ほんとごめん…』
大:ううんゆっくり休んで。気にしなくていいよ。
『…ありがとう。…じゃあ…また、明日…』
大:…うん、また明日ね。
そう言って電話を切ろうとしたとき、
『あっ、智くん待って…』
あわてて呼び止める声。
大:ん?
しかし、
『…あっ、…いやっ、その…なんでもないって言うか…あ、皆によろしく伝えといて…じゃぁ』
そういうと、向こうから電話は切れた。
松:翔くん、なんて?
大:…なんか、体調が悪いから今日これないって。それになんか…様子がおかしかったって言うか…
相:大丈夫…かな?
二:まぁとりあえず…翔さんのビール俺が貰いますね〜
松:お前(笑)
…大丈夫かね。翔くん。
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あらしっく磁石(プロフ) - 四季さん» そうなんですか〜! 確かに作成日時が2012年になってますもんね!あれ?と思って…笑 更新楽しみにしてます( ´ ▽ ` )ノ (2014年8月12日 18時) (レス) id: 7aa7a21637 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - あらしっく磁石さん» ありがとうございます!これはむかーーし作ってて放置してた作品です。消すのもなんか…もったいないと思って(笑) (2014年8月12日 11時) (レス) id: 240f78c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
あらしっく磁石(プロフ) - 四季さん* こちらに来させてもらいました♪ これって、新作なんですか? 初めてお目にかかりました。 こちらの方も頑張ってくださいね♪ また忍ぶ。進む。のニューバージョンが出ることを楽しみにしてます笑 (2014年8月12日 9時) (レス) id: 7aa7a21637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四季 | 作成日時:2012年4月14日 23時