青春LOVERS～夏～ (ページ9)

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その後、勉強を終わらせてゲームもセーブして。

寝ようかなと思った時になったスマホ。

画面を見れば相葉さんでなんだろう、と応答の文字をスライドさせる。

『もしもしニノ！！おれね、思い付いたの！』

｢ええ何が？｣

『あんさ、ますプロジェクターに動画流すじゃん、学校生活の。それでその後15分くらい質問タイムとるの。そしたら動画流す時間を決めとけばちゃんと俺ら休み取れるし…』

堰を切ったように話して、はあ、っと息をつく。

｢いんじゃない？｣

『え、まじ？』

｢うん、いいと思いますけど｣

『やったあ！明日翔ちゃんに言ってみる、ありがとじゃね、』

すごい勢いで切られた電話に苦笑が漏れた。

・

『いいじゃん、雅紀！』

昨日の電話で言ってた企画をみんなに話した相葉さん。

やっと学園祭への企画が始動できる。

『じゃあ、流す動画の編集はニノ、1年へのインタビューを松潤、2年へは俺、夏休み中の部活の撮影は雅紀、授業中の撮影はサボりついでに智くんお願い。撮影許可は今日中に俺がとって明日までにカメラかなんか借りとくから。
懇談会の方はほぼ決まったしあとは2年に任せて。この企画の意味は2年が1年を楽しませるってのもひとつあるからね。』

｢『はい』｣

『2人はもうテストまでは来なくて大丈夫。懇談会楽しみにしてて。
夏休みは補正予算と学園祭と意見箱に寄せられた意見のチェックをしたいからよろしくね。』

これからさきの予定がきちんと頭に入っている櫻井先輩にほんとに頭が上がらないよね。

テストまで、そして夏休みまであとすこし。