青春LOVERS～夏～ (ページ7)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:26,994 hit

◆４１◆ 七月ページ7

『とりあえず懇談会だけど、今年は形式から少し変えていきたいと思ってて。何か案がある人いる？去年までは学年ごとだったんだけど…』

期末試験後にある交流会みたいなものらしく、今年は異学年交流をしたいっていうのが櫻井先輩の方針。

｢あの…体育祭ののチームのクラスで交流って言うのは…』

『あーいいかも。具体的になんかある？』

｢あ、えっと。1年1組の半分が2年1組に、2年1組の半分が1年1組に移動してっていう感じかと。｣

『なるほどね…他ある？』

『ニノちゃんのいいと思う！』

みんな俺の案に賛成してくれて、懇談会に向けてまた動き出す。

『じゃあ、チーム決めは先生にランダムでお願いして企画を1人2個くらい考えて。引き続き学園祭の出し物と考えてくれると嬉しいかな、』

その後の生徒会を何回か通して企画は各クラスで出してもらうゲームと放送でのクイズ。そして時間を決めて体育館を使えるように決定。

学園祭の出し物は生徒会ならでは、って所を考えていたらなかなか決まらず。
去年までのを見れば見るほど被らないようにって思っちゃって進まない。

『うーん』

｢相談会、みたいなのはこの人数じゃ回らないですよね…｣

『だね、やっぱ展示とか？』

『でも、それは地味じゃない？』

『ほかと協力とか出来ないんですかね？』

『それは厳しいかな…クラスの出し物も公演もあるからね』

今年の生徒会で俺らがぶつかった初めての壁だった。