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◆38◆ ページ4

「はぁ…」


みんな順位表を見に行ったらしく教室には俺1人。

さっきの櫻井先輩の智先輩とあった時の表情が忘れられない。

まあ幼馴染だもんな、そりゃそうだよね。

分かってはいるけど……

あの表情は俺には絶対見せてはくれないだろうから。


俺櫻井先輩のためなら何でもしますよ、なんてキザっぽい言葉を頭に浮かべて打ち消す。


『あ、和!ここいたんだ。』

「あ、潤くんか。ごめんね、勝手に抜けて」

『いや、いーよ。みんなすげー興味津々だったよ、和のこと。また人気でちゃうね?』

「えー困るよ、それは」


俺らがクスっと笑ったのを合図にしたかのように他のみんなも帰ってくる。

俺の中で教室が居心地のいい場所、になっている事が不思議な感覚。

『二宮くん、これ櫻井先輩に届けてもらっていいかな?学園祭なんだけど』

「おっけー、放課後渡しとくね」

『あざす!よろしくー』


少しづつ"普通"の学校生活がわかり始めてきた。

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作者名:みーたん | 作成日時:2018年3月5日 10時

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