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『いつでも俺は味方だから。おおっぴらに話したりとかする勇気多分俺にはないけど、敵じゃないって覚えておいて。辛かったらいつでも聞くから。』
そん時言われた言葉。
すごく納得できたというか、信じられた。
あの人間不信だった時代に1番信じられた言葉かもしれない。
上辺だけの憐れみには聞こえなかった。
あの頃の俺は、相葉さんとしかまともに話せなかったから。
今だって潤くんは俺のために悩んでくれてて。
だからこれだけは伝えたい。
「俺のためにさ、色々悩んでくれるの嬉しいしありがたいんですけど…。私以上に悩まれるとそれは困るから。」
『…うん。』
斗真くんが俺を裏切ろうと、潤くんは仲間でいてくれて敵じゃないって信じられるから。
なんて口に出しては死んでも言わないけどさ、
・
その夜。
ゲームのプレイ画面だったはずの携帯が通話に変わる。
「…いいとこだったのに」
悪態をつきつつ応答した相手は相葉さん。
「もしもし…。」
『ニノ?なんか機嫌悪い?あ、ゲームしてた?ごめんごめん!松潤がさーニノのこと見てあげてほしいって言われて、なんか分かんないけど来ちゃったから開けてくんない?』
「は?」
喋り倒して最後か家の前にいる、だと?
『あひゃ、ごめん!なんか来てた!』
なんか来てたわけないのだけど、なんだかんだ結局俺の幼馴染の称号を持つあの人に俺は弱い。
…言われるままに部屋に入れているのだから。
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作者名:みーたん | 作成日時:2018年3月5日 10時