青春LOVERS～夏～ (ページ3)

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体育祭のあとにすぐに始まった授業はもうテスト返却も終えて結構進んでる。

そんな時に掲示されたテストの結果。

1位二宮和也で、その横には 1位櫻井翔。

順位表に群がる人の中俺はいろんな人に話しかけられる。

『やっぱスゲーな！』

『さすがー』

潤くんからもすげーじゃん、って言ってもらって。そんな潤くんだって全体の5位。斗真くんも8位と好成績。

好奇心の目を適当に交わす術を入学式で身につけたらしい俺は人の輪をそっと抜け出す。

｢…あれ？櫻井先輩？｣

人の輪の外れの方にいたのは壁に寄りかかってため息をつく櫻井先輩。

『あぁ…ニノか。おめでと』

｢いえ…先輩もおめでとうございます｣

ありがと、と呟く櫻井先輩の目は何故か嬉しそうではなくてどちらかと言えば安堵の表情。

そりゃ生徒会長、その撫でた肩にはたくさんのプレッシャーがかかっているなんてことは簡単に想像がつくから。

『しょーくーん！』

遠くから智先輩が駆けてくるのが見えて、ここに俺はいるべきじゃないんだろうなって。

悔しいけど会釈してその場を去る。

少し遠くから振り返れば智先輩に向かってやっと微笑んだ櫻井先輩の姿が見えた。