青春LOVERS～夏～ (ページ15)

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生徒会室から出て潤くんが俺に問う。

『櫻井先輩、大丈夫かな？』

多分、俺が深刻な顔してたのかな。
いや気になっただけだから、って慌てて言われた、

｢…痩せた、よね？｣

『かも。食べれないのかな』

｢テスト終わったから大丈夫だよね？｣

『当分は平気だと思うよ、確信を持って言えるわけじゃないけど』

テンポよく進む会話なのに一言一言かやけに廊下に響く。

平気、って潤くんの言葉を聞いてひどく安心したから、きっと俺の心は思った以上に不安だったんだろうな。

・

そんな心配はいらなかったらしく無事に懇談会当日。

櫻井先輩と智先輩と相葉さんが企画してくれたゲームはすごく楽しくて、男子校の青春的な何かを感じた、笑

最後の放送で、ここまで来れたのは生徒会のみんなのおかげです、って櫻井先輩の声。

潤くんと顔を見合わせて微笑む。

その放課後、生徒会室で楽しかったですと伝えれば嬉しそうに笑う櫻井先輩。

やっぱり笑顔が似合う、と心から思う。

『さ、学園祭と補正予算と意見箱！覚えてる？やるよ～』

『｢おー！｣』

また忙しい日々の始まり。