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◆48◆ ページ14

次の日は台風一過で晴天が広がって。
潤くんは復活。

でも櫻井先輩も智先輩にも合わなくてそちらは分からないまま。

なんとなくメールを送るのもためらわれて、そのままテスト期間に入ってしまって。

ガムシャラに答案に向かう三日間も終わり何を言われた訳でもないけど潤くんと俺の足は自然と生徒会室に向いていた。





「あ…智先輩!」

『あ、ニノにまつずん。』

「えっと…櫻井先輩は?」

『大丈夫だよ。学校は来てるし…まあ完全に復活したわけじゃないけどもう治るでしょ。』

その言葉が意味するのは熱の原因はテストのストレス、ということで。

そうですか、と返すしかなかった。

『仕事はないから今日は帰って平気だよ?翔ちゃんは今日は来ないと思うし…』

そう言われてもなんとなくこの落ち着く久々の空間から離れられなくて椅子に座ってたわいない話をして。

お昼ご飯を持ってきていなかった俺らはそろそろ帰るか、って椅子から立ち上がる。


刹那。


『さとしく…あれ、みんなも?』

この間俺らに弱ったところを見せたことを思い出したのか少し恥ずかしそうにする。

「解放感に任せて来ちゃいました、」

ふざけて言えばクスリと笑ってくれる。


コロコロ変わる表情はいつもと変わらないけど、
ひと回り痩せた…?

スッキリしたからイケメン度は増してるけど、心配の方が勝る。


『智くん、やろっか。』

多分懇談会の話だろうから俺らは帰ることにして。

「楽しみにしてますね、」という言葉を置いて生徒会室を出た。

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作者名:みーたん | 作成日時:2018年3月5日 10時

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