青春LOVERS～夏～ (ページ2)

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◆３６◆ ページ2

『ニノちゃんも松潤も大変だねぇもてもて！』

反対方向の智先輩と櫻井先輩と分かれて相葉さんと潤くんと電車に乗り込むなりニヤニヤと笑う相葉さん。

｢キモいよ、相葉さん｣

『でもね、でもね、俺とニノを好きなレアものもいんの！あとね、翔ちゃんと大ちゃんも！』

櫻井先輩と大野先輩は分かりすぎる。
あの二人の穏やかな空気感は誰にも真似出来ない感じがあるし。

そんなこと言ったら相葉さんと櫻井先輩だってすごく楽しそうに話すし、潤くんと櫻井先輩は師弟関係みたいでいい感じだし。

気づいてしまった恋心は嫉妬心しか芽生えさせない。

『俺とニノのファンってどんな子だろーね！お礼を言わないと。』

｢相葉さん、キモいよ、ガチで。｣

『えーちょっとは嬉しいくせに。』

本音を読まれる幼馴染を持つとめんどくさい。

『でも、相葉先輩のファンって結構いるみたいですよ。彼女とかいないんすか？』

｢えーいないっしょ～｣

潤くんの質問にちゃちゃをいれればむう、っとふくれる相葉さん。

『いるわけないってー！』

『好きな人もですかー？』

『…っいない！』

ほら、わかりすい幼馴染を持つのもめんどくさい。

｢嘘つくの下手ですね｣

『ええっ！』

櫻井先輩に彼女がいるって聞いた時とはまた少し違う胸の痛みを感じた。