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ミナギVSミハル1 ページ10

ミナギ「…あの部屋だ」

カケル「カギとかは?」

ミナギ「この建物の中で鍵がある場所はごく僅かだ。ここにはねぇよ」

カケル「じゃあ、行くよ…いち、にの…」

ミナギ「俺が先に行く、お前は俺の後ろについてろ」

カケル「は、なんでよ」

ミナギ「いいから行くぞ、ほら、いち、にの、さんっ」

ミハル「やっぱり来たね」

カケル「え…」

ミナギ「ぐっ…!?」

カケル「ミナギ!?」

ミハル「あ、なんだ。ナギくんだったんだ」

ミナギ「おい、なにぼーっと…してんだ…!さっさと…やれ!」

ミハル「ナギくん相手じゃこれは意味なかったね」

カケル「あれを叩きのめせばいいのね!」

ミハル「えっ、ちょっとあたしの相手はナギくんでしょ?」

カケル「知らないねぇ!おらぁ!」

ミハル「うわっ…とと、危ないじゃない」

カケル「ミナギ、大丈夫!?」

ミナギ「は、よゆーだっつーの…それより、さっさとあいつ潰しちまえ」

ミハル「え、ちょっと、そういうの卑怯って言うんじゃないの?ヒトが相手なんて…」

カケル「ルール違反じゃあないみたいだよ?ルール違反者はパートナーからの襲撃、今あたしもミナギもなんともない」

ミハル「ちょっと、あたしは今ナギくんと話したいの!ちょっと黙っててくれ、るっ!?」

カケル「うぉっ、と…うぇ、ほんとにすばしっこい…」

ミナギ「カケル後ろ!」

カケル「へ?」

ミナギ「くそっ…どけ!」

ミハル「ナギくんが庇うなんて…珍しいこともあるんだねっ!」

カケル「ミナギ、ちょっとごめん…よっ!」

ミハル「うひゃぁ!?ちょ、ほんとにこのヒト人間なの?」

ミナギ「てめ、俺を踏み台にしやがって…!」

チヒロ「ミハル、そろそろ…」

ミハル「え、もう?」

チヒロ「君なら余裕で逃げられるだろう?」

ミナギ「おいカケル、俺らも一旦退くぞ」

カケル「え、まだいけるって!」

ミナギ「ダメだ、退け!」

カケル「…っはぁ…わかったよ」

ミハル「…ナギくん、今度はあたしが勝つからね」

ミナギ「この怪力ゴリラに勝てるんならな」

カケル「だれが怪力ゴリラですって?」

ミハル「変なナギくん。まぁいいや、ばいばい」

ミツル3→←ミハル2



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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:咲良美也 | 作成日時:2018年2月14日 10時

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