レイ1 ページ6
レイ『みなさんパートナーと打ち解けてくれたようでなにより』
ソラ｢だれ？｣
カケル｢…なにこいつ｣
｢誰の声だい？｣
レイ『私は今回のゲームの主催者、といったところかな。ようこそ、はじめましてプレイヤー諸君。さて、君たちには今からゲームをしてもらう。なぁに、ルールは簡単だ。君たちがパートナーと共にほかのペアを倒せばいい。最後まで残ったペアになんでも願いを叶えてあげよう。あぁそうそう、ヒトとドールのどちらかが倒されてしまっても残った1人が勝者だ。それとゲームにならないと退屈だからね、必ず１日に１度は誰かに奇襲をかけてもらう。ルール違反者はドールにバツを与えさせる。そうだね、パートナードールが欠損している部分をドールに奪わせようか』
｢欠損してる部分…？｣
ソラ｢大事なものが欠損してるって言ってたヤツ？｣
カケル｢あんたの場合筋力とかかしら？｣
ミナギ｢殺すぞてめぇ…｣
レイ『例えば32番は耳』
ソラ｢32番って？｣
ミツル｢僕のことだよ｣
ソラ｢耳って？｣
ミツル｢うん、僕聞こえてないんだー｣
ソラ｢じゃあどうやって会話を…｣
ミツル｢そんなの読唇術だよ。ドールだもん、それくらいのデータは入ってるよ｣
レイ『37番は左目』
ミナギ｢チッ…片目くらいどうってことねぇのに｣
カケル｢え、37番ってあんたのこと？｣
ミナギ｢あ？だったらなんだよ｣
カケル｢へぇ、片目見えてなかったんだ｣
ミナギ｢うるせー。これくらいなんでもねぇ｣
レイ『38番は心』
チヒロ｢もしかしてこれは君のことかい？ミハル｣
ミハル｢そうだよ、なんでわかったの？｣
チヒロ｢心が欲しいって言ってただろう？なら君かなって｣
ミハル｢そっか｣
チヒロ｢君だけ少し特殊なものが欠けてるんだね｣
ミハル｢…？あ、そっか、心は臓器じゃないもんね｣
レイ『奪われても平気だなんて思わない方がいい。死んだ方がマシだと気が狂う者もいる、そんな奪い方だからね』
チヒロ｢…なんだか見透かされてるみたいだね｣
レイ『では皆様、ご健闘をお祈りします』
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作者名：咲良美也 | 作成日時：2018年2月14日 10時
