ミツルとレイ1 ページ14
ミツル「れーくん」
レイ「32番か、終わったか?」
ミツル「ミツルって呼んでよ。おわったよ、はいこれ」
レイ「ふむ…32番」
ミツル「ミツルだってば。なに?」
レイ「君のパートナーは片耳しか持っていなかったか?」
ミツル「んーん?そんなことはないけど」
レイ「ならなぜここに右耳しかないんだ?」
ミツル「だってれーくんは両耳を、なんて言ってないじゃーん?それに彼女が全く聞こえなくなると僕にも不利だから困るんだよねぇ」
レイ「そんな小理屈が通じると思っているのか?」
ミツル「小理屈?事実でしょ?それとも、自分の指令ミスを僕のせいにするつもり?」
レイ「…随分と気に入ってるようだな」
ミツル「僕が?彼女を?まさか」
レイ「まぁいい、いずれ気付くだろう」
ミツル「とりあえず持ってきたんだからもういいでしょ?」
レイ「まだだ。こっちへ来い、耳をつけてやる」
ミツル「へぇ…?れーくんってさぁ、ほんと性格悪いよね」
レイ「…なんのことだ」
ミツル「とぼけないでよ。僕に聴力を与えれるプログラムを既に用意してるのに、あえて欠損させて奪わせるなんてさ。同士討ちでもさせてるつもりなのかな」
レイ「……」
ミツル「ナギくんの目だって、僕らが見えてるんだから見せてあげられるのに、わざとそうしない。ハルちゃんは…まぁ少し問題があるけど、出来なくはないのに」
レイ「…口を慎め、32番」
ミツル「わぁ、怖い怖い。れーくんを怒らせてゲームから外されちゃたまんないからね、大人しく黙ってるよ」
レイ「…ふん、まぁいい。施術を始めるぞ」
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作者名:咲良美也 | 作成日時:2018年2月14日 10時