瞳の奥の本当のキミ３【Ｓ×Ｎ】 (ページ5)

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Episode ６５ページ5

シェアハウスを始めてから一週間ほどがたった今日。

昨日から感じていた違和感が本格的になってきた。

体温計を挟めば37.2という微熱か表示される。

でも補習の担当になっているから出勤しなくちゃいけないし、このくらいの微熱じゃ誰かにいうほどでもないななんて思ってそのまま放置した。

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まただ…体温計が示す数字は37.4。

ここ四日くらいずっとこの調子だ。

休みの日はベットで休んだり、早めに寝たりしていたのになかなか治らない。智くんあたりにはそろそろバレそうで怖いな、なんて。

微熱は意外と辛いものだな、なんて思い知らされる。

今日も無視を決め込んで電車に乗ったものの、いつもとは違う違和感が襲う。

｢っ…きもちわりぃ…｣

満員電車で寄りかかるところもなく気休めにネクタイを外して必死に吐き気と戦って。

ようやく目的の駅に到着してトイレに駆け込む。

｢うぇっ…げほっうっ…おぇ｣

一度えずけば朝食べたものが出てくる。

｢うぅ……はぁ、ふぅ…｣

やっと落ち着いてきてトイレから出てネクタイをはめ直し、学校への道を歩いた。