瞳の奥の本当のキミ３【Ｓ×Ｎ】 (ページ4)

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Episode ６４ページ4

引越しの次の日から俺らの本格的な新生活が始まった。

野球部の相葉は毎日部活か補修で学校に行く。

潤と俺は担当の日だけ学校に。

智くんはいつも通りマイペースに作品を作ってるみたい。

二宮は補習も部活もないからずっと家にいる。

｢ここ違うだろ？｣

｢え、嘘！翔ちゃんやってよ｣

｢先生に宿題やらせるやつがどこにいる｣

たまに二宮と相葉の勉強をみたり、夜は3人で飲んだり…。

同じ家に住めば新たな発見とか、新たな感覚とか掴めるかな…なんて考えてたけどそんな進展はほとんどない。

相葉と二宮の正反対さが際立つくらいだろうか。

お互い自分のことなんて話さないしただ利害が一致したから一緒に暮らした、ってだけなんだ、ということを思い知らされる。

でも｢変わりたい、変えたい｣って気持ちは同じ。

｢ふぅ…｣

みんな慣れない生活をする中この新しい生活に1番体が追いついていかなかったのは俺だった。