◆16◆ 五月 ページ17
生徒会の方の活動もだんだん始まって、忙しくなってきた。
いつ見ても櫻井先輩の仕事ぶりには見とれてしまう。
『ニノ、これホッチキスでとめてもらっていい?』
「あ、はい。」
『ごめん、俺先生と話してくるからちょっと任せる。』
「わかりました。」
黙って仕事をしていればふにゃんと笑った智先輩(大野先輩は嫌らしい)が前に座ってくる。
『翔くんも忙しいね…あと一週間しかないのか…』
「なんかあるんですか?」
『テストまであと2週間だろ?1週間切ったら勉強しなくちゃだからね…生徒会の仕事が出来るのは実質あと一週間。翔くんは大変だね…』
「…」
少し哀愁の漂う声に何も返せない。
『ま、俺は勉強なんてしないけど、笑』
何故か言い切ってふわりと席を立ってそのままドアの外に消えていく。
入れ違いで潤くんと相葉さんが入ってきて少し手伝ってもらう。
『ニノちゃん、パソコン打ってくれない?明後日までに出すやつなんだけど…』
「相葉さんって打てなかったでしたっけ?いいですよ、言ってください。」
こういう時ゲームやら何やらやりまくっていることは役に立つ、笑
ありがとー!ってずっと叫んでいる相葉さんになんてうつの、と促してパソコンと向き合った。
・
『うお、全部終わってんじゃん!ありがとな。』
しばらくして帰ってきたハイテンションな櫻井先輩にわしゃわしゃと頭を撫でられて照れる、照れる、笑
「…ありがとうございます、笑」
116人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みーたん | 作成日時:2017年12月19日 22時