青春LOVERS～春～ (ページ16)

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『どうだった、和？』

俺が"和'呼びを許しているのは特定の人だけだから、みんなの前ではニノって呼んでくれるんだ。

もう解散して、そしたらすぐに和、に戻った。

｢まあ…疲れたけど悪い人たちじゃなさそう。｣

『そうだな、これからお昼はあいつらと食べることになると思うから慣れとけよ。』

｢そっかー｣

女子よりゆるいとはいえ仲良しグループはあるもの。どこかに所属できることが嬉しい。

『めんどいことも多いから気をつけろよ。』

｢ん、でも潤くんが守ってくれるでしょ？｣

上目遣いで聞けばわかりやすく照れる潤くんが可愛くて、頼りにしてるよ、と付け加えようかと思ったけど今度は俺が照れてしまいそうで慌てて飲み込んだ。

・

その言葉通り授業が始まってからはそのグループでご飯を食べたり移動したりが増えた。
それでも潤くんはいつも俺の隣にいてくれて色々サポートしてくれて。

｢斗真くん、これ。｣

『あ、ニノさんきゅ』

みんなと言葉を交わすくらいなら楽にできるようにもなった。

｢潤くん、俺なんとかやっていけそう。｣

『そっか、良かったな。』

潤くんは自分のことみたいに嬉しそうに笑ってくれた、