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◆12◆ ページ13

そのまま乗り込んだ毎員電車は思ったよりもキツくて。

蒸し暑い電車とたくさんの人に酔って気分が悪い。

だんだん目の前がチカチカしてきて…


『ねぇ寝坊したの?』

「…うん…んなとこ。」


もう喋るのも億劫だ。

あと三駅だけどもう耐えられない気がして

「ごめ…降りるっ…」

『えぇ?和?』


扉が空いた瞬間に電車から降りてフラフラとベンチに座った。


『和?大丈夫か?顔色すっげー悪いけど。』

後を追って降りてきてくれたらしい潤くんがそう言いながら水筒を差し出してくれる。

「…ごめん、ちょっと酔っただけだから…っ」


チビチビと水を飲んでなんとか落ち着く。

『行ける?』

「…ふぅ…ん、大丈夫。ありがと」


外の空気を吸ってもう一度ホームに滑り込んできた電車に乗る。
なんとか三駅酔わずにたどり着いて遅刻も免れた。


保健室行く?って聞かれたけどホームルームだけだし大丈夫、って断った。変に休みたくはない。

今日はぎりぎりで殆ど話しかけられることもなくて少し安心した…。

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作者名:みーたん | 作成日時:2017年12月19日 22時

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