三十七の怪 花子くん、あのね ページ39
花ちゃんside
あれから、ヤシロちゃんと光くんに託されたドーナツの袋を持って、私は女子トイレ前に到着していた。
...どうしよう。緊張...してきた。胸がドキドキして、思わず目をギュッと瞑る。
意味不明に花子くんから、逃げ出してしまって。追いかけられて、逃げて。
花子くん、怒ってるよね。きっと...私に失望したかもしれない。
別に、花子くんが怒ってようが失望してようが私には関係ないって、前なら思えたはずなのに。
...どうしよう、今は花子くんにそう思われるのがすごく...怖い。嫌だ。
こんな気持ち、おかしいかな。ううん、絶対変だ。
ーーーーこんなの、まるで...。
『...は、花子くん！』
「！？は...花？」
私は、唇をギュッと結んだ後、思い切って女子トイレに飛び込むと、案の定驚いた顔の花子くんがいた。
あぁ、久しぶりの花子くん。いつもと変わらない。
「花！...もう、前何でいきなり逃げ出したんだよ...こっちはずっと」
『あ、あの花子くん！ちょっと...屋上に来てくれる？』
顔をしかめた花子くんの言葉をさえぎって、勢いよく言うと、彼は頭に？を浮かべた。
「んで...なんでいきなり？」
屋上に、花子くんと私の二人っきり。空は青くて、雲がふわふわ浮いていた。
私は少し黙った後、ふるえる手で持っていた袋を花子くんに差し出す。
『あ、あのね...これ、私とヤシロちゃんが作ったの。よかったら...食べてほしい』
光くん本人の希望で、光くんの名前は出さずに。私は袋を差し出す体制のまま、顔を下げてギュッと目を瞑った。
花子くん、受け取ってくれるかな。いらないなんて言われたらどうしよう...!?
そんな風に最悪の事態が頭の中でぐるぐるとまわって、何も考えられない。手が緊張で汗ばんだ気がした。
ーーーそんなこんなで、この時間がずっと続くように感じられた時。
突然、持っていた袋が手元から消えて、『え？』と思わず顔を上げる。
「...すごい...!ありがと花。俺、めちゃくちゃ嬉しいんだけど！」
私の目に映ったのは、ドーナツの袋を手に取り、すっごく嬉しそうにはにかむ花子くんだったんだ。
ラッキーアイテム
ブローチ
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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さくらみるく - 花琉�擦気�» 貴方のコメを見た瞬間踊りました、さくらみるくです(( うわぁぁ、嬉しいです！！番外編、自分で書いてて笑えてきました...分かります、光くんがヤシロちゃんに告白するとこ見たいです...いや絶対可愛い...。こちらこそ、いつも花琉様のコメに助けられてますっ！！ (2020年2月23日 20時) (
レス) id: babdecb30b (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - 何度も何度もすみません、番外編腹筋崩壊です。光くんヤシロちゃんに告白するとき絶対顔赤いですよね……かわいi(( いつもありがとうございます！ (2020年2月23日 20時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - は、花っち様！（師匠！）ご報告ありがとうございます！！改名されたのですね...なんと素敵な名前！こちらこそ、貴方様にはいつもお世話になってますぅぅ！！改めて花琉様、これからもどうぞよろしくお願いします〜！！ (2020年2月19日 20時) (レス) id: babdecb30b (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - さくらみるく様！一応報告させていただきます！花っちです！突然ながら改名しました！花琉です！はなると読みます！お世話(？)になっている作者様方には報告させていただこうとおもいまして…… (2020年2月19日 19時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ☆(プロフ) - さくらみるくさん» いえいえ、宣伝の為なので勝手に大丈夫です、！ありがとうございます...！泣(泣きます(( (2020年2月12日 23時) (レス) id: 9d5eab3caf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらみるく | 作成日時：2020年2月9日 21時
