十の怪 「ミサキ」さんからの ページ11
花ちゃんside
「で、電話...?」
『...』
私達がバッと振り返ると、無造作にぽつんと置いてあるダイヤル式の黒電話が鳴っているようで。
すると、ヤシロちゃんが口をギュッと結んで受話器を取った。
「せ、せんぱ...」
私達は受話器の会話を聞くために、そっと彼女に近寄る。
「...あのっあなたは...」
《...あたしミサキ...》
「「「「！？」」」」
ミサキ...？七不思議からの電話ってこと？
《この階の上にある学び舎で、生徒にものを教えていたの》
ーーーーーでもここで身を引き裂かれて殺された。
《ねぇあなた、あたしのからだ探してくださいな。これじゃ何もできないわ...》
「ま、待って！葵は...」
ヤシロちゃんが悲痛な声を上げるけど、「ミサキ」さんは遮るように言葉を続けた。
《まずは腕。右の腕ーーーーこの手であたし、白墨を使って字を書くの》
急いでね、じきに授業が始まるわと「ミサキ」さんは言葉を残し、電話は切れてしまった。
すると、ギギギ...と音がして、向こうにある大きな砂時計がくるりと回転。
サラサラ...と砂が落ちるのを見て、「...ふん、時間制限つきってことかよ」と光くん。
なるほど、あのずっと向こうにある祠に腕を入れれば先に進めるってわけ。
「...平気っすよ、先輩！あんなイタ電無視していきましょう！！」
『それはやめた方がいいと思うよ？』
「なんでだよ！」
すると、花子くんが七不思議ってのはね、と光くんの肩に手を置いた。
「自分の支配する領域内では最強なんだよ。もし道を外れて怒らせたりしたらどーなるか...
試してみたいなら止めないけどぉ」
フフフと笑う花子くんに、ぐぬぬ...と悔しそうな顔をする光くん。
そんな二人に、ヤシロちゃんはポンと手を叩いた。
「ひとまず言われた通り腕を探してみよっか。電話の声からして女の人の右腕よね」
『はーい、ヤシロちゃんに一票』
この中で一番まともなヤシロちゃん...よかった。←
「そーそー探しモノも案外タノシーよ。ほら見て少年」
花子くんは、何やら棚の中をゴソゴソやった後、手に取ったものをバッと広げた。
...?
ラッキーアイテム
ブローチ
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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さくらみるく - 花琉�擦気�» 貴方のコメを見た瞬間踊りました、さくらみるくです(( うわぁぁ、嬉しいです！！番外編、自分で書いてて笑えてきました...分かります、光くんがヤシロちゃんに告白するとこ見たいです...いや絶対可愛い...。こちらこそ、いつも花琉様のコメに助けられてますっ！！ (2020年2月23日 20時) (
レス) id: babdecb30b (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - 何度も何度もすみません、番外編腹筋崩壊です。光くんヤシロちゃんに告白するとき絶対顔赤いですよね……かわいi(( いつもありがとうございます！ (2020年2月23日 20時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - は、花っち様！（師匠！）ご報告ありがとうございます！！改名されたのですね...なんと素敵な名前！こちらこそ、貴方様にはいつもお世話になってますぅぅ！！改めて花琉様、これからもどうぞよろしくお願いします〜！！ (2020年2月19日 20時) (レス) id: babdecb30b (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - さくらみるく様！一応報告させていただきます！花っちです！突然ながら改名しました！花琉です！はなると読みます！お世話(？)になっている作者様方には報告させていただこうとおもいまして…… (2020年2月19日 19時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ☆(プロフ) - さくらみるくさん» いえいえ、宣伝の為なので勝手に大丈夫です、！ありがとうございます...！泣(泣きます(( (2020年2月12日 23時) (レス) id: 9d5eab3caf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらみるく | 作成日時：2020年2月9日 21時
