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百拾 騙されていたからこそ ページ10
薮は一心不乱に刀を振るい、霊倭の人間を斬っていく
彼らももしかしたら自分と同じ騙されている人物なのかもしれない
しかし、そんなことはもう関係なかった
今は自分の意志で霊倭の人間と戦っているのだ
かつての騙されていた自分とは違う
薮「…藩主様、俺丙星産まれでよかったです。
こんなにも晴れ晴れした気持ちでいれるのですから」
家族で霊倭に逃げ、そこから霊倭の人間としていた数年間よりも伊野尾と出会い、そこから過ごした数ヶ月の方が色濃い思い出となっているのだ
薮「…父上、母上。
私はそちらにいけないでしょうが…あなたの息子でいることができて幸せでした」
薮は刀を鞘に収め、そのまま地面に倒れた
薮の周りにいた霊倭の人間は全員事切れていた
そして薮自身も…その衣服を自身の血に染めて事切れた
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年6月26日 8時
