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捌拾玖 痺れ ページ39

伊野尾は黙って父親の前に立つ


 
何も言わない父親に怒りさえ通り越しているのだ



伊野尾「…いい加減、口を割ってくれてもいいんじゃないのかな。

 

どうせここから出たってその足で霊倭藩主のところに行って助けを求めるんだろう」



中島「伊野尾様」



そこに中島がやってくる



伊野尾「裕翔、どこ行ってたんだい」



中島「逃げたところへ、霊倭藩主には文の返事をしておきました。



勝手なことをしましたことを謝罪します」



伊野尾「…どのような返事をしたんだい」



中島「襲ってきた忍びの首を渡しておきました」



伊野尾は黙ってその事実を聞いた



伊野尾「…ありがとう、贈る首が変わったよ」



中島「本来はどなたの首を贈ろうと思っていたのですか」



伊野尾「そこの父親さ」



伊野尾は普段持っていない刀を手にしていた



中島「…伊野尾様、そのような役目は」



伊野尾「いいや、これは俺の問題さ」



伊野尾はその刀を実の父親の喉仏に刺した



伊野尾「…もう、霊倭の情報もいいです。



現丙星藩主として、霊倭と真っ向から立ち向かいます」

玖拾 戦に向けて→←捌拾捌 首



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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2022年6月1日 8時

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