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捌拾捌 首 ページ38

霊倭藩主の前に木箱が置かれる


 
これは、と聞く霊倭藩主



かつての我らの忍びにございます



丙星で生きておられたので首を持って帰ってきました



影はそのように話す



なぜ殺した
 


丙星について聞き出せばよかったものを



もちろん、聞いてきました



影の言葉に霊倭藩主は扇子を閉じる



丙星の藩主は生きております



丙星を混乱に陥らせ、我らに征服させようとしているのです



霊倭藩主はしばらく黙った



では、今の政治はどうやっておこなっている



年寄たちがない知恵をかき集めておこなっています



では、送り込んだものたちが死ぬのはなぜだ



その首のものが斬っておりました、彼なら簡単に我らに近づけますから



…ご苦労、下がれ



影は音もなく去る



霊倭藩主は冷たい目で木箱を開ける



しかし、中に入っていた首を見て目を見開いた



その首は自分が送り込んだ忍びの一人なのだ



影は素早くその場から去り、つけていた覆面を外す



中島「…ふぅ」



その正体は中島であった



中島「死人に口なし、あっさり信じてくれて助かりました」

捌拾玖 痺れ→←捌拾漆 俺



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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2022年6月1日 8時

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